パスワード同期をサポートする接続システム

Identity Managerは常に接続システムからパスワードを受信できます。これは、接続システムがユーザの実際のパスワードをそのシステムから提供できない場合でも同じです。

AD、NT、eDir、およびNISはIdentity Managerからパスワードを受信でき、ユーザの実際のパスワードをIdentity Managerに送信することもできます。つまり、これらのシステムは双方向パスワード同期を完全にサポートしています。

その他のシステムは、発行者チャネルのドライバ設定内にポリシーを定義することによって、パスワードを作成するために使用できるデータを提供できます。この例については、ほとんどのドライバのサンプルドライバ設定で示されています。名字に基づいてデフォルトのパスワードを提供するポリシーが含まれています。

接続システムは、Identity Managerからのパスワードを受け入れる各種機能を備えます。一部の接続システムは、新しいアカウントに設定されている初期パスワードの設定をサポートしますが、パスワード変更イベントはサポートしません。

この節では、接続システムのリスト、およびサンプルドライバ設定でサポートされている機能を示します。

サンプルドライバ設定の機能は、ドライバマニフェストに記載されています。この表は、ドライバマニフェストにない次の追加情報を示します。

接続システムのドライバ 加入者チャネル 加入者チャネル 加入者チャネル 発行者チャネル
アプリケーションが初期パスワードの設定を受け取ることができる アプリケーションがパスワードの変更を受け取ることができる アプリケーションがパスワードの確認をサポートしている Identity Managerがパスワードを提供(同期化)できる
次の接続システムは、双方向パスワード同期をサポートします。

これらは、接続システム上でユーザの実際のパスワードを提供し、Identity Managerからのパスワードを受け取ることができます。

Active Directory

はい

はい

はい

はい

eDirectory1

はい

はい

はい

はい

NTドメイン

はい

はい

いいえ

はい

NIS

はい

はい

はい

はい

SIF

はい

はい

いいえ

はい

次の接続システムは、Identity Managerからある程度までパスワードを受け取ることができます。これらのシステムは、接続システム上でユーザの実際のパスワードをIdentity Managerに提供できません。ユーザの実際のパスワードは提供できませんが、接続システム内のその他のユーザデータに基づき、発行者チャネル上のポリシーを使用してパスワードを作成するように設定できます(サンプルドライバ設定には、名字に基づいたデフォルトのパスワードが示されています)。

Groupwise(R)

はい

はい

いいえ

いいえ2

JDBC

はい3

いいえ4

いいえ

いいえ5

LDAP

はい6

はい6

はい

いいえ

Notes

はい

はい7

はい7

いいえ

SAP User Management

はい

はい

いいえ

いいえ

次の接続システムは、サンプルドライバ設定を使用してパスワードを受け取ったり、接続システム上でユーザのパスワードを提供したりできません。ユーザのパスワードをIdentity Managerに提供することはできませんが、接続システム内のその他のユーザデータに基づき、発行者チャネル上のポリシーを使用してパスワードを作成するように設定できます(サンプルドライバ設定には、名字に基づいたデフォルトのパスワードが示されています)。

区切りテキスト

いいえ8

いいえ8

いいえ8

いいえ8

Exchange 5.5

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

PeopleSoft 3.6

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

PeopleSoft 4.0

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

SAP HR

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

次の接続システムは、パスワード同期での使用向けではありません。

Avaya* PBX

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

エンタイトルメントサービスドライバ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

LoopBackサービスドライバ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

手動タスクサービスドライバ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

1eDirectoryツリー間では、ユニバーサルパスワードがユーザに対して有効化されていない場合でも、ユーザに双方向パスワード同期を提供できます。シナリオ1 - NDSパスワードを使用したeDirectory間でのパスワード同期化を参照してください。

2GroupWiseは2つの認証方法をサポートします。1) GroupWiseは独自の認証を提供し、ユーザパスワードを維持します。2) GroupWiseはLDAPを使用してeDirectoryに対して認証し、パスワードは維持しません。オプション2を使用すると、GroupWiseはドライバ同期パスワードを無視します。

3初期パスワードを設定する機能は、Oracle*、MS SQL、MySQL*、Sybase*OSなど、ユーザアカウントがデータベースのユーザアカウントと異なるすべてのデータベースで利用できます。

4JDBCのDirXMLドライバを使用して接続システム上でパスワードを変更できますが、サンプルドライバ設定には示されていません。

5パスワードをテーブルに格納する際にデータとして同期化できます。

6対象となるLDAPサーバでuserpassword属性を設定できる場合。

7Notesドライバはパスワードの変更を受け取り、Lotus NotesのHTTPPasswordフィールドのパスワードのみを確認できます。

8DirXML Driver for Delimited Textは、パスワード同期を直接サポートするドライバシムの機能を持ちません。ただし、このドライバは、同期先の接続システムによってはパスワードを処理するように設定できます。