eMBoxクライアントを使用したデータベースの修復

eMBox(eDirectory Management Toolbox)クライアントはコマンドラインJavaクライアントで、これを使用するとDSRepairにリモートアクセスできます。eMBoxクライアントはバッチモードで実行できるため、これを使用してeDirectory DSRepair eMToolで無人修復を行うことができます。

eDirectoryの一部としてサーバ上にemboxclient.jarファイルがインストールされます。JVMを実行しているコンピュータならどれからでも実行できます。eMBoxクライアントの詳細については、eMBoxコマンドラインクライアントの使用を参照してください。


DSRepair eMToolを使用する

  1. 非対話式モードでeMBoxクライアントを実行するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。

    java -cp path_to_the_file/emboxclient.jar embox -i

    (クラスパスにすでにemboxclient.jarファイルが含まれている場合、「java embox -i」と入力するだけです)。

    次のeMBoxクライアントのプロンプトが表示されます。

    eMBox Client>
  2. 修復するサーバにログインするには、次のように入力します。

    login -sserver_name_or_IP_address -pport_number
    -uusername.context -wpassword -n

    ポート番号は通常80または8008です。ただし、すでにそのポートを使用しているWebサーバが存在する場合は異なります。-nオプションを使用すると、セキュリティ保護されていない接続を開始します。

    eMBoxクライアントはログインが成功したかどうかを表示します。

  3. 次の構文を使用して修復コマンドを入力します。

    dsrepair.task options

    次に例を示します。

    dsrepair.ufrは無人修復を実行します。

    dsrepair.rld -a -vは、[すべてのローカルレプリカを修復]オプションおよび[ローカル参照をチェックする]オプションを使用して、ローカルデータベースを修復します。

    各スイッチの間にはスペースが必要です。スイッチの順序は重要ではありません。

    eMBoxクライアントは修復が成功したかどうかを表示します。

    DSRepair eMToolオプションの詳細については、eMBoxコマンドラインクライアントの使用を参照してください。

  4. eMBoxクライアントからログアウトするには、次のコマンドを入力します。

    logout

  5. eMBoxクライアントを終了するには、次のコマンドを入力します。

    exit


DSRepair eMToolのオプション

次の表にDSRepair eMToolのオプションを示します。eMBox クライアントでlist -tdsrepairコマンドを使用してDSRepairオプションの詳細を表示することもできます。詳細については、eMToolとそのサービスを表示するを参照してください。

オプション 説明

rso
-o
-d

単一オブジェクトの修復
オブジェクトID(16進数)
オブジェクトDN

rts

時刻の同期

rss

すべてのパーティションの同期ステータスのレポート

rld
-l
-t
-d
-p
-i
-f
-e
-c
-o
-a
-m
-v

ローカルデータベースの修復
修復中は常にeDirectoryデータベースをロック
修復中に一時的なeDirectoryデータベースを使用
修復されていない元のデータベースを維持
データベース構造のチェックを実行
データベースの構造チェックとインデックスチェックを実行
データベースの未使用領域を増やす
データベース全体を再構築
ツリー構造のチェックを実行
オペレーショナルスキーマを再構築
すべてのローカルレプリカを修復
メールディレクトリおよびストリームファイルを確認
ローカル参照をチェック

ufr

無人修復

rsn
-o
-d

選択したサーバのネットワークアドレスの修復
オブジェクトID(16進数)
オブジェクトDN

ran

すべてのネットワークアドレスの修復

rsr
-p
-d

選択したレプリカの修復
パーティションID
パーティションDN

rer

すべてのレプリカの修復

ror
-p
-d

選択したレプリカリングの修復
パーティションID
パーティションDN

rar

すべてのレプリカのレプリカリングの修復

ssa
-p
-d

すべてのサーバのレプリカ同期ステータスのレポート
パーティションID
パーティションDN

cer

外部参照のチェック

rao
-p
-d
-s
-d

このレプリカのすべてのオブジェクトを受信
パーティションID
パーティションDN
サーバID
サーバDN

sao
-p
-d
-s
-d

リング内のすべてのレプリカにすべてのオブジェクトを送信
パーティションID
パーティションDN
サーバID
サーバDN

dne
-p
-d

タイムスタンプの修復と新規エポックの宣言
パーティションID
パーティションDN

sri
-p
-d

即時同期のスケジューリング
パーティションID
パーティションDN
サーバID
サーバDN

sks
-p
-d
-s
-d

選択したサーバのレプリカを同期
パーティションID
パーティションDN
サーバID
サーバDN

ske
-p
-d

すべてのサーバのレプリカを同期
パーティションID
パーティションDN

dsr
-p
-d

選択したレプリカの削除
パーティションID
パーティションDN

xsr
-p
-d
-s
-d

レプリカリングからサーバを削除
パーティションID
パーティションDN
サーバID
サーバDN

dnm
-p
-d

このサーバを新しいマスタレプリカに設定
パーティションID
パーティションDN

dul

不明リーフオブジェクトの削除