マージする2つのツリーの名前が同じ場合は、どちらかの名前を変更する必要があります。
ここで名前を変更できるのはソースツリーだけです。ターゲットツリーの名前を変更するには、ターゲットツリー上のいずれかのサーバでNovell iManagerの[ツリー名の変更ウィザード]を実行する必要があります。
ツリー名を変更しても、バインダリコンテキストは自動的には変更されません。autoexec.ncfファイルで設定されたバインダリコンテキストセットにもツリー名(例: SET Bindery Context = O=n.テストツリー名)が含まれるため、ツリー名が最近変更されたサーバでは、ツリー名が変更される前のコンテキストは使用されません。
したがって、ツリー名を変更した場合、クライアントワークステーションの環境設定の変更が必要になる可能性があります。Novell Client for DOS/Windowsを使用している場合は、net.cfgファイルの優先ツリーステートメントおよび優先サーバステートメントを確認します。Novell Client for Windows NT/2000またはNovell Client for Windows 95/98を使用している場合は、クライアントのプロパティページにある優先ツリーステートメントおよび優先サーバステートメントを確認します。
優先サーバが使用されている場合は、ツリーのマージやツリー名の変更を行っても、そのクライアントは名前によってサーバにログインした状態のままなので操作による影響はクライアント側にはありません。優先ツリーが使用されている場合は、ツリーのマージやツリー名の変更を行うと、元のツリー名はなくなります。マージを行った後にはターゲットツリーの名前だけが残ります。優先ツリーの名前を新しいツリー名に変更します。
2つのツリーをマージする場合、ターゲットツリーの名前はマージの結果作成されるツリーの名前としてそのまま残るので、アップデートする必要のあるクライアントワークステーションの数を少なくするには、クライアントワークステーションの数が多い方のツリーをターゲットツリーとして指定します。
または、マージの後でツリー名を変更して、最終的なツリー名がクライアントワークステーションの数が多い方のツリーに一致するようにすることもできます。
マージ後のツリーの名前は、元のソースツリーの名前に変更することもできます。その場合は、ターゲットツリーにあるクライアントワークステーションのnet.cfgファイルを更新する必要があります。
次の前提条件の一覧を使用して、リネーム操作の準備ができているか確認します。
ツリー名を変更するには、次を実行します。
Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタンをクリックします。
[eDirectoryの保守]>[ツリー名の変更]の順にクリックします。
ツリー名の変更ウィザードを実行するサーバ(ターゲットツリー内のサーバ)を指定し、[次へ]をクリックします。
サーバへの認証を行ってから、[次へ]をクリックします。
新しいツリー名、管理者ユーザ名、およびパスワードを指定します。
[開始]をクリックします。
ツリー名の変更ウィザードのステータスウィンドウが表示され、リネーム処理の進行状況が表示されます。
リネーム処理から戻された情報とともに「完了」メッセージが表示されたら、[閉じる]をクリックして終了します。