ディレクトリサービスの動作を正常に維持することは、あらゆる組織にとって重要です。Novell iMonitorを使用して定期的にヘルスチェックを行うことで、ディレクトリは適切に機能し、アップグレードやトラブルシューティングを容易に実行できます。
一般に、ネットワークを頻繁に変更しない場合(サーバとパーティションの追加は2〜3ヶ月おきで、頻繁に行われるのは単純な変更だけの場合)、ヘルスチェックは月に1度実行します。
ネットワークの変更が頻繁に発生する場合(パーティションやサーバが毎週追加される、あるいは組織の再編成を行っている場合)、ヘルスチェックは週に1度実行します。
環境の変更に応じて、ヘルスチェックの頻度を調整します。ヘルスチェックの実行頻度に影響する要素を次に示します。
ヘルスチェックを実行すると、所有する権利に基づき、iMonitorがすべてのサーバから情報を集めます。なお、ヘルスチェックレポートを実行すると、ネットワークトラフィックが発生し、ディスク容量を消費する場合があることに注意してください。
完全なヘルスチェックでは、次の情報がチェックされます。
同一バージョンのNetWare上で異なるバージョンのNDSやeDirectoryを実行していると、同期に問題が発生する場合があります。NDSまたはeDirectoryのバージョンが古い場合は、最新のソフトウェアパッチをNovell Directory Services Patches and Filesからダウンロードしてください。
すべてのeDirectoryサーバは、正確な時刻を維持する必要があります。タイムスタンプが各オブジェクトおよびプロパティに割り当てられ、これによりオブジェクトおよびプロパティの更新が正しい順序で行われます。eDirectoryでは、タイムスタンプを使用して、同期が必要なレプリカを判別します。
インバウンドやアウトバウンドのデータ変更により同期を行ってから経過した期間で、どれだけのデータが未処理となっているかなどをチェックします。
プロセスはさまざまなタスクを実行しますが、その中には変更の複製およびシステム情報の保守があります。
これらのチェックを実行するための詳細な手順については、次のセクションiMonitorを使用したeDirectoryのヘルスチェック.を参照してください。
環境設定によっては、eDirectoryサーバのヘルスチェックをiMonitorの次の2つの方法のいずれかを使用して実行できます。
iMonitorへアクセスする
「iMonitorへアクセスする」を参照してください。
ナビゲータフレームで、レポートアイコンをクリックします。
アシスタントフレームで、[レポート設定]リンクをクリックします。
データフレームに、実行可能レポートリストが表示されます。
レポートの設定アイコンをクリックして、必要なサーバ情報を表示させます。
データフレームに、サーバ情報レポートが表示されます。このレポートを使用して、レポートに必要なオプションを選択します。
[ヘルスのサブレポート]チェックボックスをオンにします。
指定した間隔でレポートを実行するには、データフレームの[レポートのスケジュール]セクションで、必要なオプションを選択します。
重要: スケジュールされたレポートを実行した場合、Publicユーザとして実行されるため、認証されたユーザとして実行するより少ない情報しか得られない場合があります。
[レポートの実行]をクリックして、レポートを開始します。
iMonitorへアクセスする
「iMonitorへアクセスする」を参照してください。
アシスタントフレームで、[エージェントヘルス]をクリックします。
iMonitorが情報を取得するサーバ(接続先のサーバとは限りません)のヘルスチェック情報が、データフレームに表示されます。
レポートが生成されたら、データフレームにレポート結果が表示されます。ツリー内に正常に動作していないサーバがある場合、レポートは次の3つのカテゴリに分けられます(グループ化では最も正常に動作していないサーバが最初になります)。
警告のあるサーバや疑わしいサーバがない場合は、これらのカテゴリは表示されません。
正常に動作していないサーバがある場合は、そのサーバの横の[エージェントヘルスのサブレポート]リンクをクリックします。オンラインのコンテキストヘルプを使用して、問題を解決します。このヘルプは、個々のオプションの意味、それが重要である理由、問題の解決方法、範囲の調整方法、およびヘルスチェックに追加するオプションがあるかどうかを確認するのに役立ちます。
重要: 警告のあるサーバがある場合、その問題を解決することを強くお勧めします。疑わしいサーバについても、評価することをお勧めします。
eDirectoryの正常な動作を維持するために使用するツールおよび技術については、『Novell Certified Directory Engineer Course 991: Advanced eDirectory Tools and Diagnostics』に記載されています。このコースでは、次の方法について学習します。
このコースの詳細については、Novell Training Services Webサイトを参照してください。