eDirectoryの動作を監視するために、SNMPの機能であるトラップや統計を使うことができます。
ただし、そのためには、NCPサーバ、LDAPグループ、LDAPサーバオブジェクトに対して、次のような権利が必要です。
通常、管理者としてログインしたユーザならば、SNMPによりeDirectoryサーバを監視する上で問題が生じることはありません。
ndsServerStart (2001)およびndsServerStop (2002)を設定できなかったトラップの中から、119個のトラップがSNMPコンポーネントによって生成されます。これらのトラップはデフォルトで有効です。
トラップの生成状況はMIBブラウザで確認できます。
注: なお、42番、92番、100番のトラップは、NetWareの場合しか生成されません。
トラップ番号 | トラップ名 | 生成される条件 |
---|---|---|
1 |
ndsCreateEntry |
新規オブジェクトがディレクトリに追加されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne(R)、iManagerなどを使ってオブジェクトを生成したとき。 |
2 |
ndsDeleteEntry |
オブジェクトが削除されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使ってオブジェクトを削除したとき。 |
3 |
ndsRenameEntry |
オブジェクト名が変更されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使ってオブジェクト名を変更したとき。 |
4 |
ndsMoveSourceEntry |
オブジェクトのコンテクストが変わったとき。このトラップにより、変更前のコンテクストが通知されます。 例: ldapmodrdnやldapsdkでオブジェクトを移動したとき。 |
5 |
ndsAddValue |
オブジェクトの属性値が追加されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、属性に新しい値を追加したとき。 注: 返される値がNULLの場合は、セキュリティ保護されたチャネルを経由してディレクトリにアクセスする必要があります。詳細については、暗号化属性にアクセスするを参照してください。 |
6 |
ndsDeleteValue |
オブジェクトの属性値が削除されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、属性値を削除したとき。 注: 返される値がNULLの場合は、セキュリティ保護されたチャネルを経由してディレクトリにアクセスする必要があります。詳細については、暗号化属性にアクセスするを参照してください。 |
7 |
ndsCloseStream |
ストリーム属性が変更されたとき。 |
8 |
ndsDeleteAttribute |
オブジェクトの属性値(単一値と定義されているもの)が削除されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、属性値を削除したとき。 注: 返される値がNULLの場合は、セキュリティ保護されたチャネルを経由してディレクトリにアクセスする必要があります。詳細については、暗号化属性にアクセスするを参照してください。 |
9 |
ndsCheckSecurityEquiv |
あるエントリの同等セキュリティベクトルが検査されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、同等セキュリティ属性を変更したとき。 |
10 |
ndsUpdateSecurityEquiv |
あるエントリの同等セキュリティベクトルが変更されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、同等セキュリティ属性を変更したとき。 |
11 |
ndsMoveDestEntry |
オブジェクトのコンテクストが変わったとき。このトラップにより、変更後のコンテクストが通知されます。 例: ldapmodrdnやldapsdkでオブジェクトを移動したとき。 |
12 |
ndsDeleteUnusedExtref |
バックリンクオブジェクトが削除されたとき。 |
13 |
ndsAgentOpenLocal |
ローカルディレクトリエージェントがオープンされたとき。 例: 標準修復を実行したとき。 |
14 |
ndsAgentCloseLocal |
ローカルディレクトリエージェントがクローズされたとき。 例: 標準修復を実行したとき。 |
15 |
ndsDSABadVerb |
DSAgent要求に関連づけられたバーブ番号が正しくないとき。 例: DClient呼び出しを使って、eDirectoryに不正なバーブ要求を送ったとき。 |
16 |
ndsMoveSubtree |
コンテナオブジェクトがそれに含まれるオブジェクトと共に移動されたとき。 例:LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを他のコンテキストに移動したとき。 |
17 |
ndsNoReplicaPointer |
レプリカにレプリカポインタが関連づけられていないとき。 |
18 |
ndsSyncInEnd |
インバウンド同期が終了したとき。 |
19 |
ndsBacklinkSecurEquiv |
バックリンク操作により、オブジェクトの同等セキュリティベクトルが更新されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、同等セキュリティ属性を変更したとき。 |
20 |
ndsBacklinkOperPrivChg |
バックリンク操作により、オブジェクトのコンソールオペレータ権利が変更されたとき。 |
21 |
ndsDeleteSubtree |
コンテナオブジェクトがそれに含まれるオブジェクトと共に削除されたとき。 |
22 |
ndsReferral |
参照が作成されたとき。 |
23 |
ndsUpdateClassDef |
スキーマクラス定義が更新されたとき。 例: 新規クラスまたは属性をプライマリサーバに追加し、セカンダリサーバ側で、LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って同期を取ったとき。 |
24 |
ndsUpdateAttributeDef |
スキーマ属性定義が更新されたとき。 例: 新規属性をプライマリサーバに追加し、セカンダリサーバ側で、LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って同期を取ったとき。 |
25 |
ndsLostEntry |
eDirectoryのローカルサーバには存在しないはずのエントリに対する更新要求があったとき。 |
26 |
ndsPurgeEntryFail |
パージ処理に失敗したとき。 |
27 |
ndsPurgeStart |
パージ処理を開始したとき。 例: dstraceを実行し、ndstrace=*jと設定したとき。 |
28 |
ndsPurgeEnd |
パージ処理が終了したとき。 例: dstraceを実行し、ndstrace=*jと設定したとき。 |
29 |
ndsLimberDone |
limber処理が終了したとき。 例: dstraceの設定により、所定の時間間隔でlimber(レプリカの同期更新)処理が起動され、終了したとき。 |
30 |
ndsPartitionSplitDone |
パーティション分割処理が終了したとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成したとき。 |
31 |
ndsSyncServerOutStart |
ある特定のサーバに同期するアウトバウンド同期処理が起動されたとき。 例: dstraceの設定により、所定の時間間隔でアウトバウンド同期処理が起動されたとき。 |
32 |
ndsSyncServerOutEnd |
ある特定のサーバに同期するアウトバウンド同期処理が終了したとき。 例: dstraceの設定により、所定の時間間隔でアウトバウンド同期処理が起動され、終了したとき。 |
33 |
ndsSyncPartitionStart |
パーティション同期処理が起動されたとき。 例: あるコンテナをパーティション分割したとき。 |
34 |
ndsSyncPartitionEnd |
パーティション同期処理が終了したとき。 例: あるコンテナをパーティション分割したとき。 |
35 |
ndsMoveTreeStart |
サブツリーの移動処理が起動されたとき。 パーティションの移動に伴い、サブツリーも移動します。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成し、他のコンテナに移動したとき。 |
36 |
ndsMoveTreeEnd |
サブツリーの移動処理が終了したとき。 パーティションの結合処理に伴い、サブツリーも移動します。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成し、他のコンテナに移動したとき。 |
37 |
ndsJoinPartitionDone |
パーティションの結合処理が終了したとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成し、他のパーティションと結合したとき。 |
38 |
ndsPartitionLocked |
パーティションがロックされたとき(結合処理の際など)。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成したとき。 |
39 |
ndsPartitionUnlocked |
パーティションのロックが解除されたとき(結合処理が終了したときなど)。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成したとき。 |
40 |
ndsSchemaSync |
スキーマの同期処理が起こったとき。 例: ldapsdk schsyncのスケジュール設定により、スキーマの同期処理が始まったとき。 |
41 |
ndsNameCollision |
他のサーバにある別のオブジェクトと名前が重複(衝突)したとき。 例: iMonitorを使い、プライマリサーバとセカンダリサーバのアウトバウンド同期処理を無効にした状態で、LDAPツールを使って両サーバにユーザオブジェクトを作成したとします。こうしておいて、iMonitorでアウトバウンド同期処理を実行すると、衝突が起こります。 |
42 |
ndsNLMLoaded |
NetWareで、NLMTMプログラムがロードされたとき。 このトラップはNetWareでのみ発生します。 例: nldap.nlmをロードまたはアンロードしたとき。 |
43 |
ndsChangeModuleState |
eDirectoryモジュール(NLM/DLM)がロードまたはアンロードされたとき。 例: nldapモジュールをロードまたはアンロードしたとき。 |
44 |
ndsLumberDone |
バックグラウンドでのlimber処理が始まったとき。 |
45 |
ndsBacklinkProcDone |
バックリンク処理が終了したとき。 例: dstraceの設定により、所定の時間間隔でバックリンク処理が起動され、終了したとき。 |
46 |
ndsServerRename |
サーバ名が変更されたとき。 例: ldapmodrdnまたはldapsdkを使って、サーバ名を変更したとき。 |
47 |
ndsSyntheticTime |
将来のタイムスタンプを付与したオブジェクトが作成されたとき。eDirectoryサーバの同期に際しては、合成時刻として扱うことになります。 例: ndsconfigを使って、セカンダリサーバをツリーに追加したとき。 |
48 |
ndsServerAddressChange |
limber処理によりサーバ参照が変更されたとき。 例: サーバのIPアドレスを変更してndsdを再起動したとき。 |
49 |
ndsDSARead |
エントリが読み出されたとき。 eDirectoryを対象とする操作があれば、必ずこのトラップが生成されます。 例: ldapsearchを実行したとき。 |
50 |
ndsLogin |
eDirectoryへのログインがあったとき。 例: ndsloginを使ってツリーにログインしたとき。 |
51 |
ndsChangePassword |
パスワードが変更されたとき。 例: ldapmodifyを使ってユーザオブジェクトのパスワードを変更したとき。 |
52 |
ndsLogout |
eDirectoryからログアウトされたとき。 例: Novellクライアントからツリーへの接続を切ったとき。 |
53 |
ndsAddReplica |
サーバパーティションにレプリカが追加されたとき。 例: ndsconfigを使ってツリーに新規レプリカを追加したとき。 |
54 |
ndsRemoveReplica |
レプリカが削除されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、あるサーバからレプリカを削除したとき。 |
55 |
ndsSplitPartition |
パーティションが分割されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、パーティションを作成したとき。 |
56 |
ndsJoinPartition |
ペアレントパーティションにチャイルドパーティションが結合されたとき。 例: パーティションを作成しておき、ConsoleOne、iManagerなどを使って結合したとき。 |
57 |
ndsChangeReplicaType |
パーティションのレプリカタイプが変更されたとき。 例: レプリカタイプをマスタから読み書き用に変更したとき。 |
58 |
ndsAddEntry |
新規オブジェクトが追加されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、新規オブジェクトを追加したとき。 |
59 |
ndsAbortPartitionOp |
パーティションに関する処理が中断されたとき。 例: コンテナのパーティション分割処理を実行し、途中で中断したとき。 |
60 |
ndsRecvReplicaUpdates |
同期処理中に、レプリカ側で更新通知を受け取ったとき。 例: 複数のサーバツリーから成る構成のeDirectoryサーバで、レプリカを保持しているサーバに対して更新要求を送った場合。この操作はConsoleOneやiManagerで実行できます。 |
61 |
ndsRepairTimeStamps |
レプリカのタイムスタンプが修復されたとき。 例: dsrepair(LinuxおよびUNIXの場合はndsrepair、Windowsの場合はNDSCons)を使って、タイムスタンプのDIB修復処理を実行したとき。 |
62 |
ndsSendReplicaUpdates |
同期処理中にレプリカが更新されたとき。 例: 複数のサーバツリーから成る構成のeDirectoryサーバで、レプリカを保持しているサーバに対して更新要求を送った場合。この操作はConsoleOneやiManagerで実行できます。 |
63 |
ndsVerifyPass |
パスワードが正しいと確認されたとき。 例: 無効になったパスワードを変更する際、確認のために入力させた旧パスワードが正しいと確認されたとき。 |
64 |
ndsBackupEntry |
エントリがバックアップされたとき。 例: dsbackupユーティリティ(LinuxおよびUNIXの場合はndsbackup、Windowsの場合はNDSCons)を使って、eDirectoryオブジェクトをバックアップしたとき。 |
65 |
ndsRestoreEntry |
エントリが復元されたとき。 例: dsbackupユーティリティ(LinuxおよびUNIXの場合はndsbackup、Windowsの場合はNDSCons)を使って、バックアップされていたeDirectoryオブジェクトを復元したとき。 |
66 |
ndsDefineAttributeDef |
スキーマに属性定義が追加されたとき。 例: eDirectoryツリースキーマに属性定義を追加して拡張したとき。ZENWorks(R)、NMASTMなどといったeDirectory用アプリケーションをインストールすると、スキーマは拡張されます。また、ConsoleOneやiManager、LinuxおよびUNIX用スキーマ拡張ユーティリティndsschでも拡張できます。 |
67 |
ndsRemoveAttributeDef |
スキーマから属性定義が削除されたとき。 例: eDirectoryツリースキーマから属性定義を削除したとき。属性は、ConsoleOneやiManager、LinuxおよびUNIX用スキーマ拡張ユーティリティndsschを使って削除できます。 |
68 |
ndsRemoveClassDef |
スキーマからクラス定義が削除されたとき。 例: eDirectoryツリースキーマからオブジェクトクラス定義を削除したとき。オブジェクトクラスは、ConsoleOneやiManager、LinuxおよびUNIX用スキーマ拡張ユーティリティndsschを使って削除できます。 |
69 |
ndsDefineClassDef |
スキーマにクラス定義が追加されたとき。 例: eDirectoryツリースキーマにクラス定義を追加して拡張したとき。ZENWorks、NMASなどといったeDirectory用アプリケーションをインストールすると、スキーマは拡張されます。また、ConsoleOneやiManager、LinuxおよびUNIX用スキーマ拡張ユーティリティndsschでも拡張できます。 |
70 |
ndsModifyClassDef |
クラス定義が変更されたとき。 例: 既存のオブジェクトクラスや属性定義を変更したとき。 |
71 |
ndsResetDSCounters |
eDirectoryに内蔵されたカウンタがリセットされたとき。 |
72 |
ndsRemoveEntryDir |
エントリに関連づけられたディレクトリが削除されたとき。 |
73 |
ndsCompAttributeValue |
属性値が比較されたとき。 例: 属性値を他のオブジェクトの属性値と比較したとき。ユーザオブジェクトを対象とするLDAP検索により、入力された値と電話番号が一致するかどうか検査するような場合。 |
74 |
ndsOpenStream |
ストリーム属性がオープンまたはクローズされたとき。 例: 読み込み用または書き出し用としてストリームを生成した、あるいはオープンしたとき。ユーザオブジェクトのログインスクリプトを作成したとき。DIBディレクトリ以下にファイルが生成される結果、このトラップが発生します。 |
75 |
ndsListSubordinates |
コンテナオブジェクトに対して、それに含まれるエントリのリストを取得する処理が実行されたとき。この処理では、コンテナオブジェクトの直下にあるエントリのみが検索の対象となります。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、コンテナオブジェクトをクリックすることにより、これに含まれるオブジェクトを一覧表示しようとしたとき。 |
76 |
ndsListContainerClasses |
エントリに対して、これを含めることができるクラスのリストを取得する処理が実行されたとき。 例: あるオブジェクトについて、これを含めることができるクラス(コンテナクラス)を一覧表示しようとしたとき。 ユーザオブジェクトを含めることができるコンテナクラスを検索すれば、Organization(組織)、Organization Unit(部署)、Domain(ドメイン)などといったクラスが表示されるはずです。 |
77 |
ndsInspectEntry |
エントリの検査処理が実行されたとき。 例: あるエントリについて、これまでにエラーが発生したことがあるかどうかを検査しようとしたとき。バックグラウンドでeDirectoryのフラットクリーナ処理を実行する際にこのイベントが発生する結果、トラップが送られることになります。 |
78 |
ndsResendEntry |
エントリの再送信処理が実行されたとき。 例: レプリカの作成処理中に、エントリの再送信が起こったとき。サーバ間の接続に問題があり、オブジェクトの送信に失敗したような場合に起こります。 |
79 |
ndsMutateEntry |
エントリの変換処理が実行されたとき。 例: バインダリオブジェクトクラスからユーザオブジェクトクラスに変換したとき。 |
80 |
ndsMergeEntries |
2つのエントリがマージされたとき。 例: 2つのユーザオブジェクトをマージしたとき。Entry2(ndsEntryName2)をEntry(ndsEntryName)にマージしたような場合。 |
81 |
ndsMergeTree |
2つのeDirectoryツリーがマージされたとき。 例: dsmerge(LinuxおよびUNIXの場合はndsmerge、Windowsの場合はNDSCons)を使って、2つのeDirectoryツリーをマージしたとき。 |
82 |
ndsCreateSubref |
サブオーディネートリファレンスが生成されたとき。 例: チャイルドパーティションのレプリカをサーバから削除したとき。自動的にサブオーディネートリファレンスのレプリカが生成され、その結果トラップが発生します。 |
83 |
ndsListPartitions |
パーティションのリスト取得処理が実行されたとき。 例: ConsoleOneやiManagerを使い、パーティションビューやスキーマビューでeDirectoryサーバオブジェクトをクリックすることにより、サーバ上のパーティションを一覧表示したとき。 |
84 |
ndsReadAttribute |
属性値が読み出されたとき。 例: ツリーの検索処理を実行したとき。 |
85 |
ndsReadReferences |
エントリの参照が読み出されたとき。 |
86 |
ndsUpdateReplica |
パーティションレプリカに対して、レプリカの更新処理が実行されたとき。 例: あるサーバからユーザを削除したとき。他のサーバ上のレプリカでもこれを削除しようとするため、更新処理が起こります。 |
87 |
ndsStartUpdateReplica |
パーティションレプリカに対して、レプリカの更新開始処理が開始されたとき。 例: あるサーバからユーザを削除したとき。他のサーバ上のレプリカでもこれを削除しようとするため、更新処理が起こります。 |
88 |
ndsEndUpdateReplica |
パーティションレプリカに対して、レプリカの更新処理が実行され、終了したとき。 例: あるサーバからユーザを削除したとき。他のサーバ上のレプリカでもこれを削除しようとするため、更新処理が起こります。 |
89 |
ndsSyncPartition |
パーティションレプリカに対して、パーティションの同期処理が実行されたとき。 例: あるパーティションからユーザを削除したとき。ndstraceを使うと同期処理の状況を見ることができます。 |
90 |
ndsSyncSchema |
ルートのマスタレプリカが、そのスキーマをサーバと同期させる要求を受け取ったとき。 例: ConsoleOneから[ウィザード]>[スキーマ]と操作するか、LDAPツール、ndsschユーティリティなどを使って、新規クラスを追加したとき。 |
91 |
ndsCreateBackLink |
バックリンクが生成されたとき。ローカルには存在しないオブジェクトが参照されると、バックリンクが生成されます。例: 複数のサーバから成る構成で、いくつかのユーザを含むパーティションを生成したとします。サーバの1つからこのパーティションを削除すると、サブオーディネートリファレンスが生成されます。このとき、削除されたパーティションに存在していたユーザを参照するバックリンクが生成されます。 |
92 |
ndsCheckConsoleOperator |
バックリンカにより、コンソールオペレータの権利が検査されたとき。 このトラップはNetWareでのみ発生します。 |
93 |
ndsChangeTreeName |
ツリー名が変更されたとき。 例: マージユーティリティdsmerge/ndsmergeを使ってツリー名を変更したとき。 |
94 |
ndsStartJoinPartition |
パーティションの結合処理が始まったとき。 例: ConsoleOne、LDAPツールなどを使って、パーティションを結合したとき。 |
95 |
ndsAbortJoinPartition |
パーティションの結合処理が中断されたとき。 例: ConsoleOne、LDAPツールなどを使って、パーティションを結合したとき。 |
96 |
ndsUpdateSchema |
スキーマ更新処理が実行されたとき。 例: ConsoleOneから[ウィザード]>[スキーマ]と操作するか、LDAPツール、ndsschユーティリティなどを使って、新規クラスを追加したとき。 |
97 |
ndsStartUpdateSchema |
スキーマ更新処理が開始されたとき。 例: ConsoleOneから[ウィザード]>[スキーマ]と操作するか、LDAPツール、ndsschユーティリティなどを使って、新規クラスを追加したとき。 |
98 |
ndsEndUpdateSchema |
スキーマ更新処理が終了したとき。 例: ConsoleOneから[ウィザード]>[スキーマ]と操作するか、LDAPツール、ndsschユーティリティなどを使って、新規クラスを追加したとき。 |
99 |
ndsMoveTree |
ツリー移動処理が実行されたとき。 例: パーティションをあるコンテナから別のコンテナに移動したとき。 |
100 |
ndsReloadDS |
DSが再ロードされたとき。 このトラップはNetWareでのみ発生します。 例: dstrace=*Rと設定したとき。 |
101 |
ndsConnectToAddress |
特定のアドレスとの間で接続が確立されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使ってツリーをブラウズしたとき。 |
102 |
ndsSearch |
検索処理が実行されたとき。 例: LDAPツールを使ってツリーに対するldapsearchを実行したとき。 |
103 |
ndsPartitionStateChange |
パーティションが作成または削除されたとき。 例: 新規パーティションを作成したとき。 |
104 |
ndsRemoveBacklink |
使われていない外部参照が削除され、該当するオブジェクトを保持しているサーバに対して、バックリンク削除要求が送られたとき。 |
105 |
ndsLowLevelJoinPartition |
パーティションの結合処理中に、低レベルの結合処理が実行されたとき。 例: ConsoleOne、iManager、LDAPツールなどを使って、パーティションを結合したとき。 |
106 |
ndsCreateNameBase |
eDirectoryネームベースが作成されたとき。 |
107 |
ndsChangeSecurityEquals |
同等セキュリティ属性が変更されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、あるユーザの同等セキュリティを変更し、管理者と同等にしたとき。 |
108 |
ndsRemoveEntry |
eDirectoryからエントリが削除されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、ユーザを削除したとき。 |
109 |
ndsCRCFailure |
断片化したNCP要求を構成し直す際に、CRC(冗長巡回検査)エラーが発生したとき。 |
110 |
ndsModifyEntry |
eDirectoryエントリが変更されたとき。 例: ConsoleOne、iManagerなどを使って、ユーザの属性を変更したとき。 |
111 |
ndsNewSchemaEpoch |
スキーマがDSRepairでリセットされたとき。 例: LinuxおよびUNIX上で、ndsrepair -S-Adを使って新規スキーマエポックを作成したとき。 |
112 |
ndsLowLevelSplitPartition |
パーティションを作成する際に、低レベル分割処理が実行されたとき。 例: ConsoleOne、iManager、LDAPツールなどを使って、パーティションを作成したとき。 |
113 |
ndsReplicaInTransition |
レプリカが追加または削除されたとき。 |
114 |
ndsAclModify |
オブジェクトのトラスティが変更された、すなわちACL(アクセス制御リスト)オブジェクトが変更されたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、オブジェクトのトラスティを追加、変更、削除したとき。 |
115 |
ndsLoginEnable |
ユーザアカウントを有効にする要求をサーバから受け取ったとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、アカウント属性を無効から有効に変更したとき。 |
116 |
ndsLoginDisable |
ユーザアカウントを無効にする要求をサーバから受け取ったとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って、アカウント属性を有効から無効に変更したとき。 |
117 |
ndsDetectIntruder |
不正侵入を検出したため、ユーザアカウントがロックされたとき。 例: LDAPツール、ICE、ConsoleOne、iManagerなどを使って不正侵入(Intruder)属性を設定することにより、ユーザアカウントをロックしたとき。 |
2001 |
ndsServerStart |
サブエージェントがeDirectoryサーバに、正常に再接続できたとき。このトラップには2つの変数が含まれています。
例: サブエージェントが稼動したままの状態でいったんeDirectoryサーバを停止し、再び起動したとき。 |
2002 |
ndsServerStop |
サブエージェントとeDirectoryサーバとの接続が失われたとき。このトラップには2つの変数が含まれています。
例: サブエージェントが稼動中にeDirectoryサーバを停止したとき。 |
eDirectory 8.8以降では、特定の重要データをディスクに保存したり、ネットワーク上からそのデータにアクセスする場合に、データを暗号化して保護できます。暗号化属性へのアクセスにセキュリティ保護されたチャネルを使用する場合は、事前にそれを指定できます。詳細については、暗号化属性にアクセスするを参照してください。
暗号化属性へのアクセスにセキュリティ保護されたチャネルのみを使用すると指定している場合は、NDS値イベントがブロックされます。値イベントに関連するトラップの値データはNULLになり、暗号化属性の値を取得するにはセキュリティ保護されたチャネルが必要であるということを示すエラー「-6089」が返されます。値データがNULLになるトラップは次のとおりです。
トラップに関する設定の手順はプラットフォームによって異なります。
プラットフォーム | ユーティリティ |
---|---|
NetWare |
dssnmpsa |
Windows |
ndssnmpcfg |
LinuxおよびUNIX |
ndssnmpconfig |
NetWareでは、dssnmpsaを使ってトラップに関する設定を行います。これはsys:\etc\ディレクトリにあります。このユーティリティの機能としては、トラップの有効/無効の切り替え、各トラップ間の時間間隔の設定、デフォルトの時間間隔の設定、操作に失敗した場合のトラップの有効化、すべてのトラップのリスト表示などがあります。
dssnmpsaの使い方が分からなくなったときは、コマンドラインから「help dssnmpsa」と入力してください。
使用法:
dssnmpsa トラップコマンド
NetWareで使えるトラップコマンドについては、NetWareのトラップコマンドを参照してください。
Windowsでは、ndssnmpcfgを使ってトラップに関する設定を行います。このユーティリティはインストールパス\snmp\ ディレクトリにあります。このユーティリティの機能としては、トラップの有効/無効の切り替え、各トラップ間の時間間隔の設定、デフォルトの時間間隔の設定、操作に失敗した場合のトラップの有効化、すべてのトラップのリスト表示などがあります。
使用法:
ndssnmpcfg -h [ホスト名[:ポート]] -p パスワード -a ユーザFDN -c コマンド
パラメータ | 説明 |
---|---|
-h |
DNSホスト名またはIPアドレス。 |
-p |
認証に使う「ユーザFDN」パスワード |
-a |
管理者権限を持つユーザの完全識別名 |
-c |
トラップコマンド(Windowsのトラップコマンドを参照) |
LinuxおよびUNIXでは、ndssnmpconfigを使ってトラップに関する設定を行います。これは/etc/ndssnmp/ディレクトリにあります。このユーティリティの機能としては、トラップの有効/無効の切り替え、各トラップ間の時間間隔の設定、デフォルトの時間間隔の設定、操作に失敗した場合のトラップの有効化、すべてのトラップのリスト表示などがあります。
使用法:
ndssnmpconfig -h [ホスト名[:ポート]] -p パスワード -a ユーザFDN -c コマンド
パラメータ | 説明 |
---|---|
-h |
DNSホスト名またはIPアドレス。 |
-p |
認証に使う「ユーザFDN」パスワード |
-a |
管理者権利を持つユーザの完全識別名。 |
-c |
トラップコマンド(LinuxおよびUNIXのトラップコマンドを参照) |