DHostについて

Windows、Solaris、Linux、AIX、およびHP-UX用のNovell(R) eDirectoryソフトウェアは、eDirectory for NetWare(R)と同じコアコードに基づいて作成されています。Windows、LinuxおよびUNIX版のeDirectoryが別のバージョンのeDirectoryと適切にやり取りを行うには、NCPTM(NetWare Core ProtocolTM )サービスのサブセットをサポートしている必要があります。このサブセットを操作するプログラムはDHostと呼ばれます。DHostはeDirectoryの下で動作し、NetWareオペレーティングシステムがネイティブで提供する機能をNetWare以外のプラットフォームで提供します。

Dhostは、次のNetWare指向のサービスを提供します。

サービス 説明

NCPエンジン

パケットベースのプロトコルで、クライアントがNetWareサーバとの間で要求の送信や応答を受信できるようにします。

詳細については、NetWare Core Protocolsを参照してください。

ウォッチドッグ

ワークステーションがNetWareサーバに接続された状態であることを確認するために使用するパケットです。

詳細については、Watchdog Packet Spoofingを参照してください。

接続テーブル

NetWareサーバに付随するあらゆるプロセス、プリントサーバ、アプリケーション、ワークステーション、またはその他のエンティティに割り当てられる固有の番号です。この番号は、接続が行われるごとに異なる可能性があります。接続番号は、ネットワークセキュリティの実装やネットワークアカウントに使用されます。この番号は、ファイルサーバ接続テーブル内でのオブジェクトの場所を反映しています。さらにこの番号を使用すると、ネットワークにログインしたオブジェクトに関する情報の識別や取得が容易になります。

イベントシステム

個々のサーバのアクティビティを監視する手段をアプリケーションに提供します。

スレッドプール

独立したエンティティとして実行され、システムソフトウェアによってスケジュールされる一連の命令です。

NCP拡張

サーバアプリケーション開発者が、NetWare OSにNCPとして実装するNLMTMソフトウェアを作成できるようにします。

詳細については、NCP Extension Conceptsを参照してください。

メッセージ処理

ドキュメントを圧縮または凝縮した形式、またはドキュメントの要約で、大きなドキュメントの電子指紋として機能します。メッセージ処理は、個々のドキュメントに固有のデジタル署名を作成するために使用されます。