ORB 5.2リリースに装備される機能
開発ツール
完全で小規模のORB
相互運用ネームサービス
IIOP over SSLを含むセキュリティサービス
CSIv2 (Common Secure Interoperability v2)
クラスタリングおよび負荷分散
IIOP接続コンセントレータ
HTTPトンネル
参照マニュアル
チュートリアル
バージョン5.2のORBは、メンテナンスおよびバグフィックスされたリリースです。ORBのバージョン5.1は、J2EE 1.3のCORBA要件をサポートするメジャーリリースです。いくつかの新しく改善された機能を備えています(次を参照)。
CSIv2 (Common Secure Interoperability)
ORBは、種々のCORBA実装間で共通する安全な相互運用性のためのOMG CSIv2をサポートしています。CSIv2仕様には、ユーザ名/パスワードおよびパブリックキーに基づくクライアント認証、識別確認、およびIIOP over SSLおよびTLSのサポートが含まれます。
負荷分散およびフェールオーバー
このORBの固有の機能では、開発者はPOA (Portable Object Adapter) APIを使用してサーバのクラスタを作成できます。この要求は種々のサーバ間で自動的に負荷の分散を保つだけでなく、元のサーバが故障したり、アクセスできなくなったときに、クラスタにおける別のサーバにフェールオーバーさせることができます。
アップグレードされたIIOPプロトコル
ORBのIIOPプロトコルの実装は、断片化されたメッセージの受信対応を含むバージョン1.2にアップグレードされました。製品は、IIOPバージョン1.0および1.1で引き続き、相互運用されます。
相互運用ネームサービスの拡張
最新の相互運用ネームサービスOMG指定は、corbanameおよびcorbaloc URLへの対応を含み、ORBの一部となるように変更されました。製品では、引き続き古いiioploc、iiopboot、およびiiopname URL形式がサポートされています。
APIを監視するORB
この製品には、要求数、接続数、スレッド数、メモリの使用量など、さまざまなランタイム変数の監視サポートが含まれます。また、これらのAPIは、Messaging Platformファミリ(JMSおよびJTS)のその他の製品によっても、特定のプロパティを表示するために使用されます。
HTTPをトンネルするインターネットクライアントのサポート
ORBのトンネル機能では、インターネット上で実行されるクライアントアプリケーションをファイアウォール内部で実行されるサーバ上で呼び出すことができます。HTTPを通じてIIOP要求/応答をトンネルすることで実現します。この機能では、HTTPサーブレットAPIに対応するWebサーバが必要になります。
OTS (Object Transaction Service) v1.2の拡張
ORBは、OTS 1.2に対応しています。OTS準拠のトランザクションマネージャがORBにインストールされ登録されると、トランザクションオブジェクト参照が作成され、POA APIを使用してサービスが実行されます。クライアント側およびサーバ側のトランザクションのインタセプタは、種々のOTSポリシーを施行します。
J2EE 1.3参照実装を使用したIIOP相互運用性
このリリースのORBでは、SunのJ2EE参照実装で広範なIDLとRMIの相互運用性テストが行われています。
idl2java-dynamicは、CORBA 2.2 IDLでのみ動作し、JDK内部でJava IDL参照実装で使用するためにスタブとスケルトンを生成しようとする場合に実際に使用する必要があります。
Dynamic Any APIはサポートされていません。
ORBに付属するインタフェースリポジトリ実装はありません。
このリリースには、ORBのさまざまな機能を理解するための参照マニュアルに加えて、チュートリアルもあります。
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