jBroker MQ 2.1データシート

Java Message Service

jBroker® MQは、Javaを使用したメッセージングミドルウェアへのアクセス用APIである、Java Message Service (JMS)の高性能でスケーラブルな実装です。 JMSは分散Javaアプリケーションによりデータを交換でき、柔軟に連結した信頼できる方法と言えます。 jBroker MQは、JMS仕様のすべての機能をサポートしています。

また、jBroker MQは、いくつかの付加価値機能をサポートしています。

高性能とスケーラビリティ

jBroker MQにより、透過的および持続的いずれのメッセージも高性能になり、スケーラビリティが備わります。 jBroker MQは、洗練されたバッファリング技法を使用し、データベースおよびネットワークのI/Oボトルネックによる遅延を削減します。 その結果、トランザクションセッションを含むすべての状況で、非常に高いメッセージスループットを実現できます。

jBroker MQは、クライアントとサーバアプリケーション間での通信に、堅固で確実なエンジンを提供するjBroker ORBの企業クラスIIOPサポートを利用します。 標準の通信プロトコルのほかに、jBroker ORBによりネットワーク接続が動的に管理できます。

使用可能なシステムリソースに対する着信メッセージ率とメッセージの消費率とのバランスをとるため、jBroker MQはフローコントロールを適用して、プロデューサアプリケーションを抑制します。 また、jBroker MQを構成し、メモリ管理技法を使用して、アクセス頻度の低いメッセージをページアウトすることもできます。

障害対策と負荷分散

jBroker MQクラスタにより障害対策と負荷分散が実現され、堅固でスケーラブルなアプリケーションを簡単に開発することができます。 すべてのトピックは、クラスタの任意のサーバで使用でき、キューは、常に1つのサーバにバインドされます。 クライアントアプリケーションは、クラスタの任意のサーバを使用して、メッセージを送信または受信できます。 jBroker MQクラスタを使用すると、単一のメッセージングサーバを使用する場合と変わらないメッセージセマンティックとともに、このような障害対策の利点が得られます。

メッセージのプロデューサだけを含むクライアントアプリケーションは、使用しているサーバに障害が発生した場合、使用できる任意のサーバに自動的および透過的にフェイルオーバします。 プロデューサからメッセージを受け取るサーバは、そのメッセージをクラスタの他のすべてのサーバ、またはメッセージの指定先キューをホストするサーバに転送します。 プロデューサアプリケーションは、さまざまなプライマリおよびセカンダリサーバを使用するするように設定できるので、負荷分散を実現できます。

コンシューマアプリケーションでは、別のサーバに自動的に再接続すると、メッセージが損失または複製される可能性があるため、透過的なフェイルオーバはありません。 ただし、コンシューマには、プロデューサに似た接続時障害対策があります。 メッセージの損失や複製がそれほど重大でないコンシューマは、例外リスナを使用して、サーバクラッシュを検出し、クラスタの別のサーバに手動で接続することができます。

データベースサポート

jBroker MQは、持続メッセージを含む、持続的な状態を保存するためのいくつかのデータベースをサポートしています。 メッセージストアは、ハードウェアまたはソフトウェアに障害が発生した場合でもメッセージを確実に送信するために必要です。 サポートされているデータベースは次のとおりです。

jBroker MQは、メモリストアもサポートしています。 これは、使用できるデータベースがないシステム、または障害対策に他のメカニズムが使用されるシステムで役に立ちます。

包括的な機能

jBroker MQには、包括的な機能セットがあります。

サポートされているプラットフォームおよびシステム要件

オペレーティングシステム:

システム要件

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