Identity Auditのインストールパッケージでは、Identity Auditの実行に必要な環境(Identity Auditアプリケーションとメッセージバス、イベントや環境設定の情報を格納するためのデータベース、Webベースのユーザインタフェース、およびレポーティングサーバ)がすべてインストールされます。インストールには、ルートとして実行できるシンプルインストールと、ルートをなるべく使用しないマルチステップインストールという2つのオプションがあります。
このシンプルインストールはルートとして実行する必要があります。
Identity Auditをインストールするサーバにrootとしてログインします。
identity_audit_1.0_x86-64.tar.gzを一時ディレクトリにダウンロードするかコピーします。
次のコマンドを使用して、そのファイルからインストールスクリプトを展開します。
tar xfz identity_audit_1.0_x86-64.tar.gz identity_audit_1.0_x86-64/setup/root_install_all.sh
次のコマンドを使用して、root_install_all.shスクリプトを実行します。
identity_audit_1.0_x86-64/setup/root_install_all.sh identity_audit_1.0_x86-64.tar.gz
番号を入力して言語を選択します。
エンドユーザ使用許諾契約が、選択した言語で表示されます。
エンドユーザ使用許諾契約を読み、条件に同意する場合は「1」または「y」と入力してインストールを続行します。
インストールが開始されます。選択した言語にインストーラが対応していない場合(ポーランド語など)、インストーラは英語で続行されます。
novellユーザとnovellグループがまだ作成されていない場合は、その両方が作成されます。
データベース管理者(dbauser)のパスワードを入力します。
確認のため、データベース管理者(dbauser)のパスワードをもう一度入力します。
管理者ユーザのパスワードを入力します。
確認のため、管理者ユーザのパスワードをもう一度入力します。
dbauserの資格情報を使用して、PostgreSQLデータベースにテーブルとパーティションが作成されます。Identity Auditは、ランタイムレベル3および5 (コンソールで起動するマルチユーザモードまたはX-Windowsモード)で起動するように設定されます。
Identity Auditサービスが開始したら、インストールの出力で指定されたURLにログインできますhttps://hostIP:8443/novellidentityaudit。システムは内部監査イベントの処理を直ちに開始し、Identity Auditにデータを送信するためのイベントソースを管理者が設定すると、Identity Auditが完全に機能するようになります。
お客様の組織のポリシーによって、rootとしてフルインストールプロセスを実行することが禁止されている場合は、インストールを2段階で実行することができます。インストール手順の最初の段階は、ルートレベルのアクセスで実行する必要があり、次の段階は、Identity Auditの管理者ユーザ(最初の段階で作成されるユーザ)として実行されます。
Identity Auditをインストールするサーバにrootとしてログインします。
identity_audit_1.0_x86-64.tar.gzを/tmpディレクトリにダウンロードするかコピーします。
novellユーザとnovellグループがサーバにまだ作成されていない場合:
Identity Auditのtarファイルからスクリプトを展開して、novellユーザとnovellグループを作成します。例を次に示します。
tar xfz identity_audit_1.0_x86-64.tar.gz identity_audit_1.0_x86-64/setup/root_create_novell_user.sh
次のコマンドを使用して、rootとしてスクリプトを実行します。
identity_audit_1.0_x86-64/setup/root_create_novell_user.sh
novellユーザとnovellグループは、Identity Auditのインストールプロセスと実行プロセスを所有します。
Identity Audit用のディレクトリを作成します。 例を次に示します。
mkdir -p /opt/novell
novellユーザとnovellグループが所有するためのディレクトリを設定します。例を次に示します。
chown -R novell:novell /opt/novell
novellユーザとしてログインします。
su novell
Identity Auditのtarファイルを、先ほど作成したディレクトリに展開します。例を次に示します。
cd /opt/novell
tar xfz /tmp/identity_audit_1.0_x86-64.tar.gz
インストールスクリプトを実行します。例を次に示します。
/opt/novell/identity_audit_1.0_x86-64/setup/install.sh
番号を入力して言語を選択します。
エンドユーザ使用許諾契約が、選択した言語で表示されます。
エンドユーザ使用許諾契約を読み、条件に同意する場合は「1」または「y」と入力してインストールを続行します。
インストールが開始されます。選択した言語にインストーラが対応していない場合(ポーランド語など)、インストーラは英語で続行されます。
データベース管理者(dbauser)のパスワードを入力します。
確認のため、データベース管理者(dbauser)のパスワードをもう一度入力します。
管理者ユーザのパスワードを入力します。
確認のため、管理者ユーザのパスワードをもう一度入力します。
ログアウトした後にnovellユーザとしてログインし直します。この操作により、install.shスクリプトで実行されたPATH環境変数の変更の内容がロードされます。
root_install_service.shスクリプトを実行して、Identity Auditをサービスとして開始できるようにします。このステップにはrootレベルのアクセスが必要です。例を次に示します。
sudo /opt/novell/identity_audit_1.0_x86-64/setup/root_install_service.sh
rootのパスワードを入力します。
Identity Auditは、ランタイムレベル3および5 (コンソールで起動するマルチユーザモードまたはX-Windowsモード)で起動するように設定されます。
Identity Auditサービスが開始したら、インストールの出力で指定されたURLにログインできますhttps://hostIP:8443/novellidentityaudit。システムは内部監査イベントの処理を直ちに開始し、Identity Auditにデータを送信するためのイベントソースを管理者が設定すると、Identity Auditが完全に機能するようになります。