4.4 イベントフィールド

イベントの違いによって、値が入力されるフィールドと入力されないフィールドがあります。これらのイベントフィールドの値は、検索またはレポートを実行すると表示されます。各フィールドには、高度な検索で使用する短縮名があります。これらほとんどのフィールドの値は、詳細イベントビューに表示されます。その他の値は基本イベントビューにも表示されます。

表 4-1 イベントフィールド

フィールド

短縮名

説明

基本ビューでの表示

詳細ビューでの表示

重大度

sev

0(情報)~5(重要)の基準に基づくイベントの重大度

X

X

イベント時刻

dt

イベントのタイムスタンプ。Identity Auditサーバのタイムスタンプまたはイベント発生元のイベントソースのタイムスタンプを設定可能([trust event time (信頼イベント時刻)]が有効になっている場合)。

X

X

イベント名

evt

イベントの短縮名

X

X

メッセージ

msg

詳細なイベントメッセージ

 

X

製品名

pn

イベントを生成した製品(イベントソース)。

イベント名の後に表示されます。

X

X

InitUserName

sun

イベントを開始したユーザのユーザ名

X

X

InitUserID

iuid

イベントを開始したユーザのユーザID

 

X

InitUserDomain

rv35

イベントを開始したユーザのドメイン

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

InitHostName

shn

イベントが開始されたコンピュータのホスト名

X

X

InitHostDomain

rv42

イベントが開始されたコンピュータのドメイン

X

X

InitIP

sip

イベントが開始されたコンピュータのIPアドレス

 

X

InitServicePort

spint

イベントが開始されたポートの番号(HTTPなど)

 

X

InitServicePortName

sp

イベントが開始されたポートのタイプ(HTTPなど)

 

X

TargetUserName

dun

イベントのターゲットであったユーザのユーザ名

X

X

TargetUserID

tuid

イベントのターゲットであったユーザのユーザID

 

X

TargetUserDomain

rv35

イベントのターゲットであったユーザのドメイン

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

X

TargetHostName

dhn

イベントのターゲットであったコンピュータのホスト名

X

X

TargetHostDomain

rv45

イベントのターゲットであったコンピュータのドメイン

X

X

TargetIP

dip

イベントのターゲットであったコンピュータのIPアドレス

 

X

TargetServicePort

dpint

イベントのターゲットであったポートの番号(80など)

 

X

TargetServicePortName

dp

イベントのターゲットであったポートのタイプ(HTTPなど)

 

X

TargetTrustName

ttn

イベントのターゲットであったユーザの役割(FinanceAdminなど)

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

TargetTrustID

ttid

イベントのターゲットであったユーザの役割を表す数値ID

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

TargetTrustDomain

ttd

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

EffectiveUserName

euname

InitUserがなりすましているユーザ(suを使用しているrootユーザなど)の名前。詳細イベントビューでのInitiator Username (Initiator User ID)に従う。

 

X

EffectiveUserID

euid

InitUserがなりすましているユーザ(suを使用しているrootユーザなど)の数値ID

 

X

ObserverHostName

sn

イベントをセキュリティ情報イベント管理システムに転送したコンピュータのホスト名(syslogサーバのホスト名など)

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

ObserverHostDomain

obsdom

イベントをセキュリティ情報イベント管理システムに転送したコンピュータのドメイン(syslogサーバのドメインなど)

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

ObserverIP

obsip

イベントをセキュリティ情報イベント管理システムに転送したコンピュータのIPアドレス(syslogサーバのIPアドレスなど)

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

ReporterHostName

rn

イベントをオブザーバに報告したコンピュータのホスト名

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

 

ReporterHostDomain

repdom

イベントをオブザーバに報告したコンピュータのドメイン

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

 

ReporterIP

repip

イベントをオブザーバに報告したコンピュータのIPアドレス

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

 

センサタイプ

st

センサタイプの1文字の指定子(N=ネットワーク、H=ホスト、O=オペレーティングシステム、AおよびI=Identity Auditの監査イベント、P=Identity Auditのパフォーマンスイベント)。

検索は可能だが、どちらのイベントビューにも表示されない。

 

 

DataName

fn

イベントで報告されたデータオブジェクト名(ファイル名やデータベーステーブル名など)

 

X

データコンテキスト

rv36

FileNameデータオブジェクト(ファイルのディレクトリやデータベーステーブルのデータベースインスタンスなど)のコンテナ

 

X

TaxonomyLevel1

rv50

イベントのターゲット区分。イベント名の下に次の形式で表示される。

TaxonomyLevel1>> TaxonomyLevel2>> TaxonomyLevel3>> TaxonomyLevel4

X

X

TaxonomyLevel2

rv51

イベントのサブターゲット区分。イベント名の下に次の形式で表示される。

TaxonomyLevel1>> TaxonomyLevel2>> TaxonomyLevel3>> TaxonomyLevel4

X

X

TaxonomyLevel3

rv52

イベントのアクション情報。イベント名の下に次の形式で表示される。

TaxonomyLevel1>> TaxonomyLevel2>> TaxonomyLevel3>> TaxonomyLevel4

X

X

TaxonomyLevel4

rv53

イベントの詳細な情報。イベント名の下に次の形式で表示される。

TaxonomyLevel1>> TaxonomyLevel2>> TaxonomyLevel3>> TaxonomyLevel4

X

X

一部のフィールドはトークン化されます。フィールドのトークン化により、ワイルドカードを使用せずにフィールド内の個々の単語を検索できます。フィールドはスペースとその他の特殊文字に基づいてトークン化されます。これらのフィールドでは、「a」または「the」などの冠詞は検索インデックスから除外されます。