3.1 概要

次の図に示すように、メタディレクトリエンジンはeDirectoryの一部としてサーバ上で実行されます。Identity Managerドライバシムとその設定済みドライバは、アプリケーションおよびメタディレクトリエンジンと通信します。

図 3-1 eDirectoryの下で実行しているメタディレクトリエンジン

次の図に示すように、接続システムにより、アプリケーション間でIdentity Managerの機能が拡張されます。

図 3-2 リモートローダを含む接続システム

接続システムにはリモートローダが必要です。このサービスにより、メタディレクトリエンジンは、次のように、異なるプロセスとして異なる場所で実行しているIdentity Managerドライバとデータを交換できます。

Identity Manager 3では、dirxml_remote、rdxml、またはdirxml_jremoteを使用してリモートローダの機能が提供されます。

Dirxml_remote

Dirxml_remoteは、Windows上で実行しているIdentity Managerドライバとメタディレクトリエンジンを通信できるようにする実行可能ファイルです。

リモートローダコンソールでは、dirxml_remote.exeが使用されます。コマンドラインでパラメータを付けずにdirxml_remote.exeを指定した場合、リモートローダアプリケーションウィザードが起動します。「dirxml_remote.exe」と入力してパラメータを渡すと、リモートローダが起動します。

Rdxml

Rdxmlは、Solaris、Linux、またはAIX環境で実行しているIdentity Managerドライバとメタディレクトリエンジンを通信できるようにする実行可能ファイルです。

Rdxmlは、ネイティブドライバとJavaドライバの両方をサポートしています。

Dirxml_jremote

Dirxml_jremoteは、純粋なJavaリモートローダです。1つのサーバで実行しているメタディレクトリエンジンと、rdxmlまたはDirxml_jremoteを実行していない場所で実行しているIdentity Managerドライバとの間で、データを交換するために使用されます。互換性があるJRE (最低でも1.4.0、1.4.2以降を推奨)およびJava Socketsがインストールされていればどのシステムでも動作しますが、正式にサポートされているのは次のとおりです。

概要: 主な作業

リモートローダを使用するには、次の作業を行う必要があります。

管理者によっては、リモートローダを設定する前にIdentity Managerドライバをインポートおよび設定する場合があります。ドライバをすでに実行中であるが、リモートでも実行できるようにしたい場合などです。

一方、リモートローダを実行中でも、ドライバをインポート、設定、および起動して、メタディレクトリエンジン、リモートローダ、およびIdentity Managerドライバの間で適切な通信が行われているかどうかをすぐに確認できます。