4.5 組織図の関係の操作

[Org Chart Relationships (組織図の関係)]ノードでは、ディレクトリ抽出化レイヤで定義されたエンティティ間の階層関係を定義できます。関係には、類似したエンティティ間(ユーザとユーザなど)の関係と、類似していないエンティティ間(ユーザとデバイスなど)の関係があります。

ユーザアプリケーションでは次の関係が定義されています。

関係を正常に展開するには、関係のコンポーネントすべて(エンティティと属性)があらかじめ展開されている必要があります。

新しい関係を作成するには:

  1. 次のいずれかの方法で新しい関係を作成できます。

    プロビジョニングビューから起動する場合

    • ファイル]>[新規]>[Provisioning (プロビジョニング)]の順にクリックします。[Directory Abstraction Layer Relationship (ディレクトリ抽象化レイヤの関係)]を選択してから、次へ]をクリックします。
    • Org Chart Relationships (組織図の関係)]ノードを選択し、右クリックしてから[追加]をクリックします。

    ディレクトリ抽出化レイヤエディタから起動する場合

    • Add Relationship (関係の追加)]ボタンをクリックします。
    • Org Chart Relationships (ディレクトリ抽象化レイヤの関係)]ノードを選択し、右クリックしてから[Add Relationship (関係の追加)]をクリックします。

    [New Relationship (新しい関係)]ダイアログボックスが表示されます。

    メモ:[ファイル]メニューから起動した場合、他の方法で起動した場合には表示されないフィールドがダイアログボックスに表示されます。

    説明:説明:図
  2. 各フィールドに、次のとおり値を指定します。

    フィールド

    操作

    [Identity Manager Project (Identity Managerプロジェクト)]と[Provisioning Application (プロビジョニングアプリケーション)]

    適切なIdentity Managerプロジェクトとプロビジョニングアプリケーションが選択されていることを確認してください。

    メモ:このフィールドは、[ファイル]メニューから関係を作成したときに表示されます。

    [関係キー]

    関係キーの固有値を入力します。

    [表示ラベル]

    Identity Managerのユーザインタフェースに関係が示されるときに表示させる文字列を入力します。

  3. [完了]をクリックします。

    関係が作成され、そのプロパティシートが編集用に開きます。

    説明:説明:図

4.5.1 関係のプロパティのリファレンス

フィールド

説明

キー

関係の固有識別子で、読み込み専用です。

ヒント:この値は組織図ポートレットの初期設定シートで指定します。

表示ラベル

この関係が他の識別ポートレットで参照されたときに表示される名前を指定します。たとえば、詳細ポートレットで[Choose Org Chart (組織図の選択)]アイコンをクリックすると、この値が表示されます。

表示ラベルの翻訳テキストを入力するには、[ローカライズ]をクリックします。

親エンティティ

ドロップダウンリストからエンティティを選択します。

選択したエンティティは、組織図の階層で親オブジェクトになります。たとえば、マネージャと従業員の関係では、親エンティティはユーザになります。グループとメンバーの関係では、親エンティティはグループになります。

ディレクトリ抽出化レイヤ要件—このリストのエンティティはディレクトリ抽出化レイヤで定義されたエンティティのサブセットです。親エンティティでは、表示アクセスプロパティが選択(trueに設定)されている必要があります。

親属性

ドロップダウンリストから属性を選択します。

この属性は、対応する子エンティティの検索に使用されます。この属性値が子エンティティの属性に含まれる対応した値と一致する場合(次の「子属性」を参照)、関係を確立できます。

ディレクトリ抽出化レイヤ要件—この属性リストの値には、選択した親エンティティの属性が使用されます。DNLookup制御タイプとして定義された属性だけが含まれます。

子エンティティ

階層で子オブジェクトになるエンティティを選択します。たとえば、マネージャと従業員の関係では、子エンティティはユーザになります。従業員とリソースの関係では、子エンティティはデバイスになります。

このエンティティには、親属性に関係した属性が含まれている必要があります。

子属性

親属性に一致する属性を選択します。

これは、対応する親エンティティを検索するときに使用される子エンティティの属性を指定します。この属性値が親エンティティの属性に含まれる対応した値と一致する場合(前の「親属性」を参照)、関係を確立できます。

メモ:組織図ポートレットでは、ダイナミックグループが完全にはサポートされていません。ダイナミックグループは、関係の親エンティティとしては定義できませんが、子エンティティとしては定義できます。

関係を削除するには:

  1. 削除する関係を選択します。

  2. 右クリックして、[削除]を選択します。