14.1 ポータルデータのエクスポートおよびインポートについて

[ツール]ページを使用して、Identity Managerユーザアプリケーションが使用するポータルコンテンツ(ページおよびポートレット)のエクスポートまたはインポートを実行できます。このコンテンツは「ポータル環境設定状態」とも呼ばれ、次の内容が含まれます。

エクスポートおよびインポートのためのツールを使用すると、必要に応じて、1つのポータル(ユーザアプリケーション)から別のポータルにポータル環境設定状態を移動できます。各ツールの機能は次のとおりです。

ツール

機能

ポータルデータエクスポート

選択したコンテナページ、共有ページ、およびポートレットのXML記述を生成します。XMLファイルは、ポータルデータエクスポートのZIPファイル内に格納され、ポータルデータインポートツールへの入力データとして使用できます。

ポータルデータインポート

ポータルデータエクスポートのZIPファイルを入力データとして受け取ります。ポータルデータエクスポートのZIPファイルを使用して、ポータル(ユーザアプリケーション)内にコンテナページ、共有ページ、およびポートレットを生成します。

14.1.1 用途

ポータルデータエクスポートツールとポータルデータインポートツールは、次の用途に使用できます。

  • テスト(ソース)環境から運用(ターゲット)環境に、ポータル環境設定状態を移行する
  • ポータル環境設定状態の変更部分を更新する
  • ポータルをクローン複製する
  • (オプション)ターゲットポータルの環境設定状態を上書きする

14.1.2 要件

ポータルデータエクスポートツールおよびポータルデータインポートツールを使用するには、ソースおよびターゲットのアプリケーションサーバ上で、Identity Managerユーザアプリケーション(ポータル)が展開および実行されていることが必要です。

ソースサーバとターゲットサーバが同じアイデンティティボールトにアクセスしている必要はありません。適切であれば、異なるアイデンティティボールトにアクセスしていても問題ありません。アイデンティティボールト内のユーザ、グループおよびコンテナが同じである必要もありません

14.1.3 制限

ポータルデータエクスポートツールおよびポータルデータインポートツールは、次の用途には使用できません

  • サーバがユーザ要求の処理中にポータル環境設定状態のエクスポートまたはインポートを行う
  • ポータルのクラスおよびリソースをエクスポートまたはインポートする
  • ポートレットのクラスおよびリソースをエクスポートまたはインポートする
  • ポータルで使用されている識別データおよびプロビジョニングデータをエクスポートおよびインポートする
  • ページおよびポートレット以外の管理設定をエクスポートおよびインポートする
  • 古いバージョンのポータルから新しいバージョンのポータルへの環境設定状態を移行する(ポータルは同じバージョンで行う必要があります)

14.1.4 手順

ポータルデータをエクスポートおよびインポートするには:

  1. 増分更新を行う場合には、ターゲットポータルのバックアップを作成します。

  2. ソースポータルから、ポータルデータエクスポートツールを使用して、ポータルデータをエクスポートします。

    セクション 14.2, ポータルデータのエクスポートを参照してください。

  3. ターゲットポータルから、ポータルデータインポートツールを使用して、ターゲットポータルにポータルデータをインポートします。

    セクション 14.3, ポータルデータのインポートを参照してください。

  4. ターゲットポータルに目的のデータがインポートされていることを確認します。