5.2 インストールと環境設定

必要なソフトウェアをすべてインストールして、コンピュータが正しく設定されたことを確認したら、ユーザアプリケーションをインストールできます。これらのタスクの実行順序は重要です。

  1. ユーザアプリケーションドライバは、指定されたドライバセットを使用して登録してください。ドライバはまだ有効にしないでください。この手順により、アイデンティティボールト内に新しいオブジェクトがデフォルトのデータ値(いくつかの値)で作成されます。

    この手順は、Identity Managerをまだインストールしていない場合は失敗します。詳細については、セクション 5.3, ユーザアプリケーションドライバの作成を参照してください。

  2. ユーザアプリケーションのインストールプログラムを実行します。詳細については、セクション 5.4, ユーザアプリケーションのインストールを参照してください。
  3. データベースを起動します。デフォルトのインストールでは、MySQLが実行されたままになります。

    デフォルトのインストールを選択した場合、インストーラによりMySQLが自動的に起動されます。ただし、再起動後はstart-mysql.shスクリプト(Linuxの場合)またはstart-mysql.bat (Windowsの場合)を使用してください。これらのファイルは、インストールフォルダのmysqlディレクトリにあります。

  4. JBossを起動します。ユーザアプリケーションのインストーラを使用してJBossアプリケーションサーバをインストールすると、起動スクリプトとシャットダウンスクリプトのセットが作成されます。これらは、インストールの/idmディレクトリにあります。次に、例を示します。

    Linuxの場合:

    /idm/start-jboss.sh
    

    Windowsの場合:

    \idm\start-jboss.bat
    

    これは、推奨されるJBossの起動方法です。

    • 既存のJBossアプリケーションサーバを使用している場合、これらのスクリプトを使用することはできず、信頼できる証明書のエラーを避けるために次のいずれかの手順を行う必要があります。
    • JAVA_HOMEが、ユーザアプリケーションのインストールプログラムによりインストールされたJREを指していることを確認します。

    または

    • キーストアパスの値を、既存のJBossインストールのキーストアを指すように変更します。ユーザアプリケーションのインストール時に、アイデンティティボールトの証明書がこの場所にダウンロードされます。
  5. ユーザアプリケーションドライバを有効にします。これにより、ユーザアプリケーションとドライバの間の通信が可能になります。ユーザアプリケーションドライバを有効にするには、次の操作を行います。
    1. iManagerにログインします。
    2. [Roles and Tasks (役割とタスク)](左側のナビゲーションフレーム)で、[Identity Manager]見出しを開き、[Identity Managerの概要]を選択します。
    3. 表示されたコンテンツビューで、ユーザアプリケーションドライバを含むドライバセットを指定し、[検索]をクリックします。
    4. ドライバセットとそれに関連付けられたドライバを示すグラフィックが表示されます。[ユーザアプリケーションドライバ]アイコンの右上にある赤色の丸い領域のマイナス記号をクリックし、ドライバを有効にします。

    メモ:ドライバは、起動時にユーザアプリケーションとのハンドシェークを試みます。JBossが実行されていないか、WARが正常に展開されていない場合は、ドライバはエラーになります。

  6. ユーザアプリケーションを起動してログインします。Webブラウザを使用して、次の場所に移動します。

    http://hostname:port/ApplicationName

    ここで、デフォルトではhostname:portはJBossアプリケーションサーバで、ApplicationNameはIDMです。インストール時、JBossの環境設定情報を設定した際に、アプリケーション名を指定しています。Novell Identity Managerのユーザアプリケーションのホームページが表示されるはずです。そのページの右上隅で、[ログイン]をクリックしてユーザアプリケーションにログインします。