8.1 [要求と承認]タブの目的

[要求と承認]タブの目的は、ワークフローベースのプロビジョニングアクションをユーザが簡単に実行できるようにすることです。これらのアクションを実行することにより、組織内のセキュリティ保護されたリソースへのユーザアクセスを管理できます。このようなリソースの例としては、ユーザアクション、コンピュータ、データベースなどのデジタルエンティティがあります。[要求と承認]タブで実行できる作業の例を次に示します。

プロビジョニング要求に対して、組織内の1人または複数の個人による承認が必要な場合、ワークフローが開始します。このワークフローでは、要求の処理に必要な承認が調整されます。リソース要求の中には、1人の個人からの承認を必要とするもの、複数の個人からの承認を必要とするもの、および、承認をまったく必要としないものがあります。

プロビジョニング要求が開始されると、プロビジョニングシステムによってイニシエータと受信者が追跡されます。イニシエータとは、要求を作成した人のことです。受信者とは、要求の対象となる人のことです。

システム管理者は、組織内のユーザのために[要求と承認]タブの内容をセットアップする役割を担っています。一般に、各ユーザが表示できる情報および実行できる操作は、ユーザのジョブ要件と権限レベルによって決まります。

メモ:[要求と承認]タブは、Identity Managerのプロビジョニングモジュールをインストールしている場合にのみ使用できます。