16.1 ユーザアプリケーションドライバについて

ユーザアプリケーションドライバは、プロビジョニングワークフローを開始する役割と、アイデンティティボールトの変更(たとえば、Designer for Identity Managerを使用してディレクトリ抽象化層を変更した場合)をユーザアプリケーションに通知する役割を果たします。このドライバでは購読者チャネルだけが使用されます。このドライバは、アイデンティティボールトからユーザアプリケーション(アプリケーションサーバで実行)へのメッセージを処理します。ユーザアプリケーションで発生し、アイデンティティボールトに返されるイベントもありますが、こうしたイベントはユーザアプリケーションドライバの発行者チャネルを使用しません。

アプリケーションサーバが起動されると、ドライバはアプリケーションサーバとのセッションを確立します。ドライバは、アプリケーションサーバで実行されているユーザアプリケーションにメッセージを送信します(「仮想ディレクトリ定義の新しいセットを取得」など)。

ドライバの\'83\'5cースコンポーネントには次の内容が含まれます。

ユーザアプリケーションドライバコンポーネントは、Identity Managerのインストール時にインストールされます。Identity Managerユーザアプリケーションを実行する前に、新しいドライバセットや既存のドライバセットにユーザアプリケーションドライバを追加し、ドライバをアクティブにする必要があります。

ユーザの作業環境によっては、ユーザアプリケーションドライバの設定がほとんど必要ない場合もありますし、ドライバポリシーに複雑な業務ルールセットを実装するのが望ましい場合もあります。ユーザアプリケーションドライバはIdentity Managerの他のドライバと同じく、柔軟なデータ同期メカニズムを提供しています。