3.5 関係の操作

[関係]ノードでは、ディレクトリ抽象化レイヤで定義されたエンティティ間の関係を定義できます。定義した関係は、ユーザアプリケーションで組織図を使用するとき、およびiManagerでチーム内のチームメンバーを定義する場合に使用されます。

定義する関係には、類似したエンティティ間(ユーザとユーザなど)の関係と、類似していないエンティティ間(ユーザとデバイスなど)の関係があります。関係をさらに絞り込むための条件を定義できます。たとえば、マネージャと従業員の関係をすべて表示し、次に特定の地域の従業員のみに絞り込んで表示したり、東部地域に配置されている特定の部長の部下全員を表示したりするような条件を作成できます。

ユーザアプリケーションでは、デフォルトで次の関係が定義されています。

ソースエンティティとターゲットエンティティがどちらもInetOrgPersonオブジェクトに関連付けられている場合、関係はチーム管理でのみ使用できます。

関係を正常に展開するには、関係のコンポーネントすべて(エンティティと属性)がすでに展開されている必要があります。

  1. 次のいずれかの方法で新しい関係を作成します。

    Designerのメニューから始める場合

    • [ファイル]>[新規]>[プロビジョニング]の順にクリックします。[ディレクトリ抽象化レイヤ関係]を選択し、[次へ]をクリックします。

    • [DAL]>[新規]>[関係]の順にクリックします。

    プロビジョニングビューから始める場合

    • [関係]を右クリックし、[追加]をクリックします。

    ディレクトリ抽象化レイヤエディタから始める場合

    • [関係の追加]ボタンをクリックします。

    • [関係]を右クリックし、[関係の追加]をクリックします。

    [新しい関係]ダイアログボックスが表示されます。

    メモ:[ファイル]メニューから起動すると、他の方法で起動した場合には表示されないフィールドがダイアログボックスに表示されます。

    図
  2. 次のようにフィールドに値を入力します。

    フィールド

    操作

    IIdentity Managerプロジェクトおよびプロビジョニングアプリケーション

    適切なIdentity Managerプロジェクトおよびプロビジョニングアプリケーションを選択します。

    メモ:このフィールドは、[ファイル]メニューから関係を作成したときに表示されます。

    関係キー

    関係キーの固有の値を入力します。

    表示ラベル

    ユーザアプリケーションに関係を表示するときに使用する文字列を入力します。

  3. 完了]をクリックします。

    関係が作成され、編集用のプロパティページが開きます。

    プロパティの定義については、「セクション 3.7.4, 関係のプロパティ」を参照してください。

関係を削除する

  1. 削除したい関係を右クリックし、[削除]をクリックします。

関係条件を追加する

  1. [行の追加]をクリックします。

  2. 左のドロップダウンリストで、属性を選択します。このドロップダウンリストの属性は、[ターゲットオブジェクト]で選択されたエンティティの属性です。

  3. 中央のドロップダウンリストで、演算子を選択します。

  4. 右のテキストボックスで比較値を指定して、条件を完成させます。例:

2つ以上の属性または条件でフィルタする条件を作成し、論理演算子(and、or)を使用してそれらの属性を結合できます。条件は、定義されている順に評価されます。