フィルタでは、メタディレクトリエンジンがイベントを処理するオブジェクトクラスや属性、およびそれらのクラスおよび属性に対する変更の処理方法を指定します。
フィルタは、ベースクラスがフィルタで指定されたクラスのいずれかと一致するオブジェクトで発生するイベントだけを通過させます。フィルタで指定されたクラスの従属クラスであるオブジェクトで発生するイベントは通過させません。ただし、従属クラスも指定されている場合を除きます。チャネルごとに個別のフィルタを設定して、各クラスおよび属性の同期方向および信頼されるデータソースを制御できます。
メモ:eDirectory™では、エントリの作成に使用されるオブジェクトクラスがベースクラスです。フィルタでは、ベースクラスの継承元であるスーパークラス、または追加属性の取得元である補助クラスではなく、このクラスを指定する必要があります。
たとえば、名字属性および名前属性を持つユーザクラスがフィルタで同期対象として設定されている場合、メタディレクトリエンジンはこれらの属性に対するすべての変更を渡します。しかし、エントリの電話番号属性が変更されている場合は、電話番号属性がフィルタに設定されていないため、メタディレクトリエンジンはこのイベントをドロップします。
フィルタの設定には次を含める必要があります。
同期する属性
まだ同期されていないが、何らかのアクションを実行するポリシーをトリガするために使用される属性
フィルタの定義の詳細については、『Designer 2.1のポリシー』の「フィルタを使用したオブジェクトのフローの制御
」または『iManager for Identity Manager 3.5.1のポリシー』の「フィルタを使用したオブジェクトのフローの制御
」を参照してください。