4.2 変数

DirXMLスクリプトでは、グローバルおよびローカルの2種類の変数がサポートされています。グローバル変数は、ドライバまたはドライバセットのグローバル構成値で定義される変数です。グローバル変数は本質的に読み込み専用です。ローカル変数は、ポリシーで設定される変数です。ローカル変数は、ポリシーまたはドライバという2つの異なるスコープの一方に存在できます。ポリシースコープ変数は、変数を設定したポリシーによって現在の操作の処理中にのみ表示できます。ドライバスコープ変数は、ドライバを停止するまで、同じドライバ内で実行されるすべてのDirXMLスクリプトポリシーから表示できます。

変数名は、有効なXML名でなければなりません。有効なXML名の詳細については、W3C Extensible Markup Language (XML)を参照してください。

自動的に定義されるグローバル変数やローカル変数も数多くあります。

表 4-1 定義済みグローバル変数とローカル変数

名前

タイプ

説明

dirxml.auto.driverdn

グローバル/文字列

現在のドライバのスラッシュ形式のDN。

dirxml.auto.driverguid

グローバル/文字列

現在のドライバのGUID。

dirxml.auto.treename

グローバル/文字列

ローカルeDirectory™インスタンスのツリー名。

fromNDS

ポリシーローカル/ブール

ソースデータストアがeDirectoryの場合、True。ソースデータストアが接続されたアプリケーションの場合、False。

destQueryProcessor

ポリシーローカル/javaオブジェクト

ソースデータストアにクエリを実行する際に使用されるXdsQueryProcessorのインスタンス。

srcQueryProcessor

ポリシーローカル/javaオブジェクト

ターゲットデータストアにクエリを実行する際に使用されるXdsQueryProcessorのインスタンス。

destCommandProcessor

ポリシーローカル/javaオブジェクト

ターゲットデータストアにクエリを実行する際に使用されるXdsCommandProcessorのインスタンス。

srcCommandProcessor

ポリシーローカル/javaオブジェクト

ソースデータストアにクエリを実行する際に使用されるXdsCommandProcessorのインスタンス。

dnConverter

ポリシーローカル/javaオブジェクト

DNConverterのインスタンス。

current-node

ポリシーローカル/ノードセット

各要素の各繰り返し用のループ変数。

current-value

ポリシーローカル/ノードセット

再フォーマット操作属性の各繰り返し用のループ変数。

current-op

ポリシーローカル/ノードセット

現在の操作。<do-set-local-variable>要素を使用してこの変数を設定すると、<arg-node-set>で指定されている最初の操作が、現在のポリシー実行の残りの間、またはこの変数が別の値に設定されるまで、現在の操作になります。新しい現在の操作は、元の現在の操作の要素の兄弟でなければならず、現在のポリシーによって追加されている必要があります。