13.3 Linux/UNIXプラットフォームでの正しい場所へのファイルの追加

eDirectory 8.7.3からeDirectory 8.8.5へのインプレースアップグレードを実行する場合、インストールではeDirectoryファイルを異なる場所に配置します。Identity Managerがインストールされているため、eDirectoryは特定のIdentity Managerファイルが所定の場所にない限り開始されません。以下の手順を完了して、ファイルを正しい場所に追加します。

  1. eDirectoryが8.8.5にアップグレードされたら、以下のコマンドを使用してIdentity Managerのインストールを実行します。

    ./install.bin -i console -DCLUSTER_INSTALL=true
    

    これにより、eDirectoryに対して認証することなく、正しいファイルが追加されます。

  2. ndsconfig upgrade」と入力して、eDirectoryファイルをアップグレードします。

  3. nds.confファイルに次のエントリが存在するかどうかを確認します。

    n4u.server.interfaces=<IPアドレス>@<ポート>

    例:n4u.server.interfaces=<IPアドレス>@524

    n4u.server.interfacesエントリが存在しない場合は、手動で設定する必要があります。n4u.server.interfacesを設定するには、以下の手順にしたがいます。

    1. 以下のコマンドを実行して、ncpポートを検索します。

      ndsconfig get "n4u.server.interfaces"

      このコマンドはncpポート番号を返します。たとえば、n4u.server.interfaces=@524などです。

    2. 以下のコマンドを実行して、n4u.server.interfacesndsconfigを設定します。

      ndsconfig set n4u.server.interfaces=<IPアドレス>@<ポート>

      各要素の内容は以下のとおりです。

      <IPアドレス>は、eDirectoryが存在するマシンのIPアドレスを示します。

      <ポート>は、ステップ1で取得したncpポート番号を示します。

      例:

      ndsconfig set n4u.server.interfaces=<IPアドレス>@524

  4. セクション 13.5, メタディレクトリエンジンおよびドライバ環境設定ファイルのアップグレードに進みます。