1.4 セルフサービス

ビジネスマネージャおよび部門が、スタッフを信頼しないで、自分のユーザの情報およびアクセスのニーズの管理を要求することはよくあります。次の言葉を何度も聞いたことがあるでしょう。「どうして会社のディレクトリにある自分の電話番号を変更できないのか。」または、「私はマーケティング部門にいる。どうしてマーケティング情報のデータベースにアクセスするためにヘルプディスクに電話する必要があるのか。」

Identity Managerでは、責任を負う必要のあるユーザに管理業務を委任できます。たとえば、各ユーザが、

各ユーザのセルフサービスだけでなく、Identity Managerにはユーザの要求のサポート、監視、および承認を担当する機能についてセルフサービス管理が用意されています。たとえば、セクション 1.2, ワークフローで使用されている、以下に示すシナリオについて説明します。

図 1-8 セルフサービスによるプロビジョニングワークフロー

Johnが必要とするドキュメントへのアクセスを要求するためにIdentity Managerセルフサービス機能を使用するだけでなく、JohnのマネージャとCFOが要求を承認するためにセルフサービス機能を使用します。承認ワークフローを確立すると、Johnは自分の要求の進行状況を開始および監視でき、JohnのマネージャとCFOはJohnの要求に応答することができます。JohnのマネージャとCFOの承認によって、Johnが必要とするActive Directory権限のプロビジョニングがトリガされ、財務ドキュメントの表示およびアクセスが行われます。