JDBC用Identity Managerドライバは、サポートされているサードパーティ製のJDBCドライバおよびデータベースのセットを認識できます。また、ドライバ互換パラメータのほとんどを動的および自動的に設定できます。これらの機能により、エンドユーザがこれらのパラメータを理解したり明示的に設定したりすることがそれほど要求されなくなりました。
これらの機能は、次の4つのタイプのXML記述子ファイルを通じて実装されます。これらは、サードパーティ製のJDBCドライバまたはデータベースをJDBC用ドライバに記述します。
ドライバに付属する記述子ファイルの名前は、アンダースコア文字( _ )で始まります。このようなファイル名は、ドライバに付属する記述子ファイルがカスタムの記述子ファイルと競合しないように予約されています。したがって、カスタムの記述子ファイル名は、アンダースコア文字で始まらないようにします。
インポート記述子ファイルを使用すると、複数の非インポート記述子ファイルで内容を共有できます。この機能により、非インポート記述子ファイルのサイズが削減され、内容の繰り返しが最小限で済み、メンテナンス性が高まります。インポートファイルを主要なタイプ間でインポートすることはできません。つまり、JDBCドライバ記述子は、データベースインポートをインポートできず、データベース記述子は、JDBCドライバインポートをインポートできません。
さらに、カスタムの非インポート記述子は、予約済みの記述子インポートをインポートできません。たとえば、カスタムのサードパーティ製のJDBCドライバ記述子ファイルcustom.xmlが予約済みのサードパーティ製のJDBCドライバ記述子_reserved.xmlをインポート使用とすると、エラーが発生します。これらの制限により、次の目的を果たすことができます。
記述子ファイルがある場所は、名前がプリフィックス「jdbc」(大文字と小文字を区別しない)で始まり、ランタイムクラスパスにあるjarファイル内です。
次の表は、記述子jarファイル内で記述子が配置されている場所を示します。
Table 4-1 記述子の場所
予約済みの記述子ファイルは、JDBCConfig.jarファイルにあります。JDBC用ドライバが更新されるときにこれらの予約済みファイルが上書きされないようにするには、カスタムの記述子を別のjarファイルに配置します。
iManagerなどの管理コンソールで明示的に指定されたパラメータは、記述子ファイルで指定されたパラメータよりも常に優先されます。記述子ファイルのパラメータは、管理コンソールでパラメータが設定されていない場合のみ有効です。
インポート不可の記述子ファイルで指定されたパラメータおよびその他の情報は、記述子インポートファイルでの指定よりも常に優先されます。記述子ファイル内でパラメータまたはその他の情報が重複している場合は、最初のインスタンスが優先されます。
インポートファイル間での優先順位は、インポート順によって決まります。インポートリストで先に記述されているインポートファイルの方が優先されます。
次の付録には、すべての記述子ファイルタイプのDTDが含まれています。これらのDTDは、カスタム記述子ファイルの作成に役立ちます。