9.1 [要求と承認]タブの目的

要求と承認]タブの目的は、ワークフローベースのプロビジョニングアクションをユーザが簡単に実行できるようにすることです。 これらのアクションを実行することにより、組織内のセキュリティ保護されたリソースへのユーザアクセスを管理できます。 このようなリソースには、ユーザアカウント、コンピュータ、データベースなどのデジタルエンティティが含まれます。 たとえば、[要求と承認]タブを使用して次の作業を実行できます。

プロビジョニング要求に対して、組織内の1人以上の個人による承認が必要な場合、ワークフローが開始されます。 ワークフローは、要求の実行に必要な承認をコーディネートします。 1人の個人からの承認を必要とするプロビジョニング要求もあれば、複数の個人からの承認を必要とする要求もあります。場合によっては、承認なしに実行できる要求もあります。

プロビジョニング要求が開始されると、プロビジョニングシステムによってイニシエータと受信者が追跡されます。 イニシエータとは、要求を作成した人のことです。 受信者とは、作成した要求の宛先人のことです。

ワークフロー設計者およびシステム管理者は、組織内のユーザのために[要求と承認]タブの内容をセットアップする役割を担っています。 プロビジョニングワークフローの制御の流れ、およびフォームの外観は、Identity ManagerのDesignerの中でプロビジョニング要求がどのように定義されたかによって変化します。 加えて、通常各ユーザが表示できる情報および実行できる操作は、ユーザのジョブ要件と権限レベルによって決まります。

プロビジョニングワークフローの設計のカスタマイズに関する詳細については、『Identity Managerユーザアプリケーション: 設計ガイド』を参照してください。ワークフロー管理の詳細については、『Identity Managerユーザアプリケーション: 管理ガイド』を参照してください。