スキーマは、ツリー内で作成できるオブジェクトのタイプ(ユーザ、プリンタ、グループなど)、およびオブジェクトの作成時に使用する必須情報とオプション情報を定義します。どのオブジェクトにも、そのオブジェクトタイプについて定義されているスキーマクラスがあります。クラスとは、オブジェクトの一連のルールのようなものです。オブジェクトは、そのクラスのルールに応じて作成されたデータを持つ新しいレコードです。クラスは、クラス名、継承クラス(そのクラスがクラス階層の最上位である場合を除く)、クラスフラグ、および属性のグループを持ちます。クラスは、オブジェクト(ユーザ、プリンタ、キュー、サーバなど)と同じように命名されますが、単なる構造とルールであり、内容はありません。
eDirectoryに付属しているスキーマは、基本スキーマです。基本スキーマは、新しいクラスや属性の追加などによって変更されると、拡張スキーマとみなされます。
スキーマは必ずしも拡張する必要はありませんが、拡張することもできます。iManagerのスキーマ役割を使用すれば、組織のニーズに合わせてスキーマを拡張できます。たとえば、従業員に特殊な履き物が必要で、従業員の靴のサイズを記録しなければならない場合に、スキーマを拡張します。この場合は、「靴のサイズ」という属性を新しく作成し、Userクラスに追加します。
組織の情報に関するニーズが変わった場合、またはツリーのマージを準備している場合に、オプション属性を既存のクラスに追加できます。
NOTE: 必須属性は、クラスの作成時にのみ定義できます(必須属性は、オブジェクトが作成されているときに、必ず入力する必要がある属性です)。
［役割およびタスク］で、［スキーマ］>［属性の追加］の順にクリックします。
属性を追加するクラスを選択して、［OK］をクリックします。
［使用可能なオプション属性］リストで追加する属性を選択し、右矢印をクリックして［追加するオプション属性］リストにこれらの属性を追加します。
属性の追加を途中で取り消したい場合は、［追加するオプション属性］リストでその属性を選択した後に左矢印をクリックすれば、追加する属性のリストからその属性を取り除くことができます。
［OK］をクリックします。
これで、このクラスで作成したオブジェクトには、プロパティが追加されました。追加したプロパティの値を設定するには、オブジェクトの汎用の［その他］プロパティを使用します。
HINT: このページを使用して［Current Attributes(現在の属性)］リストに追加すると、既存のクラスを変更できます。削除できる属性は、［OK］をクリックする前に追加した属性だけです。それ以前に追加して保存した属性は削除できません。
［クラス情報］ページでは、選択したクラスに関する情報が表示され、属性を追加できます。このページに表示される情報のほとんどは、クラスの作成時に指定されたものです。一部のオプション属性は、後から追加されたものである場合があります。
クラスの作成時に、別のクラスから属性を継承するように指定している場合は、継承された属性はペアレントクラス内の分類と同じように分類されます。たとえば、ペアレントクラスでオブジェクトクラスが必須の属性である場合、この画面で選択したクラスについても必須の属性として表示されます。
クラスをフォームに例えると、属性はそのフォーム上にある1つのフィールドといえます。属性は作成されると、名前(「姓」や「従業員番号」など)が付けられ、構文タイプ(「A〜Zや0〜9という文字列」や「-999〜999の範囲の数値」など)が指定されます。それ以降、この属性は属性リストで使用できます。
属性のカスタムタイプを独自に定義し、それをオプション属性として既存のオブジェクトクラスに追加できます。ただし、必須属性を既存のクラスに追加することはできません。
クラスとは、オブジェクトの一連のルールのようなものです。オブジェクトは、そのクラスのルールに応じて作成されたデータを持つ新しいレコードです。クラスは、クラス名、継承クラス(そのクラスがクラス階層の最上位である場合を除く)、クラスフラグ、および属性のグループを持ちます。クラスは、オブジェクト(ユーザ、プリンタ、キュー、サーバなど)と同じように命名されますが、単なる構造とルールであり、内容はありません。
補助クラスとは、オブジェクトのクラス全体ではなく特定のオブジェクトに追加される一連のプロパティ(属性)です。たとえば、電子メールアプリケーションの場合、電子メールプロパティという補助クラスを含むようにeDirectoryツリーのスキーマを拡張し、必要に応じてこれらのプロパティを使用して個々のオブジェクトを拡張できます。
Schema Manager を使用すると、独自の補助クラスを定義できます。次に、その補助クラスで定義されているプロパティを使用して個々のオブジェクトを拡張できます。
eDirectoryツリーの基本スキーマの一部でない未使用の属性は削除することができます。
属性の削除を検討する必要があるのは、次の2つの状況です。
eDirectoryツリーの基本スキーマの一部になっていない未使用のクラスは削除することができます。iManagerでは、ローカルで複製されたパーティションで現在使用されていないクラスだけが削除されることはありません。
［役割およびタスク］で、［スキーマ］>［オブジェクトの拡張］の順にクリックします。
拡張するオブジェクトの名前とコンテキストを指定して、［OK］をクリックします。
使用する補助クラスが［現在の補助クラスの拡張］の下にすでに表示されているかどうかに応じて、次のいずれかをクリックします。
［閉じる］をクリックします。