1.1 iManager 2.7のサーバベースバージョンとクライアントベースバージョン

iManager 2.7の従来のサーバベースバージョンは、単にiManagerと呼ばれ、eDirectoryツリーにアクセスできるサーバにインストールされます。クライアントベースバージョンのiManagerはiManagerワークステーションと呼ばれ、サーバではなくクライアントワークステーションにインストールされます。どちらのバージョンがご使用の環境により適しているか、またはeDirectory管理ポリシーでは両方のバージョンをインストールするのが有効かどうかを判断するには、次のガイドラインに従ってください。

1.1.1 iManager (サーバベース)でサポートされるプラットフォーム

iManager 2.7は、以下のサーバプラットフォームをサポートします。

オペレーティングシステム

  • NetWare

    • NetWare 6.5 Service Pack 7 (NW65SP7)

  • Linux

    • Red Hat* 4 (32ビットと64ビットの両方)

    • 最新の更新を含むSLES 9 SP3 (32ビットと64ビットの両方)

    • SLES 10およびSLES 10 SP1 (32ビットと64ビットの両方)

    • Open Enterprise Server 2

  • Windows

    • 2000 Server SP4

    • 2000 Advanced Server SP4

    • Server 2003 R2

メモ:iManager 2.7には、サポートされているプラットフォームとしてSolarisが含まれていません。 ただし、Solarisプラットフォーム上で実行される、eDirectoryなどのアプリケーションやリソースを、iManagerで引き続き管理して使用することができます。

アプリケーションサーバ

  • Tomcat 5.0.x

Webサーバ

Open Enterprise Server 2 (OES 2)プラットフォーム(LinuxとNetWare)を除き、iManagerはWebサーバ要件に対してTomcat 5だけを使用します。OES 2 Linuxプラットフォーム上では、iManager 2.7はTomcat 5.0.30とApache 2.2.3の両方を使用します。NetWare 6.5 SP7では、iManager 2.7はTomcat 5.0.30とApache 2.0.59の両方を使用します。

ブラウザ

  • Windows 2000上のIE 6 SP1

  • Windows XP上のIE 6 SP2

  • IE 7

  • Firefox* 1.5.x、または2.0.x

重要:その他のWebブラウザを使用してもiManagerにアクセスできますが、正常な動作は保証されません。

iManager 2.7では、パスベースのマルチホーミングアクセラレータを搭載し、URLからのサブパスの削除を有効にしたiChain®サーバ経由のアクセスはサポートされません。

ディレクトリサービス

  • eDirectory 8.7.3

  • eDirectory 8.8

1.1.2 iManagerワークステーションでサポートされるプラットフォーム

iManagerワークステーションでは、以下のデスクトッププラットフォームがサポートされます。

Linux

  • openSUSE 10.2

  • Red Hat Enterprise Linux Work Station 4

  • SUSE Linux Enterprise Desktop 10および10 SP1 (SLED)

Windows

  • Windows XP Professional SP2

  • Windows 2000 Professional SP4

  • Windows Vista (32ビットのみ)

メモ:iManager 2.7のリリースでは、"Mobile iManager"という用語は、"iManagerワークステーション "に変更されました。

1.1.3 下位互換性

iManager 2.7サーバのインストールルーチンで、iManager 2.5または2.6の以前インストールされたバージョンが検出された場合、既存のiManagerおよびTomcatが削除されることを示すプロンプトが表示されます。 削除しない場合は、インストールを中止します。

iManagerワークステーションは自己完結型の環境であるので、同じワークステーション上に(Mobile iManagerの旧バージョンを含む)複数のバージョンをインストールすることができます。ただし、それらを同時に実行しないでください。異なるバージョンを使用する必要がある場合は、ある1つのバージョンを実行して、そのバージョンを閉じてから、別のバージョンを実行します。

iManager 2.7、iManager 2.6およびiManager 2.5では、同じeDirectoryツリーを管理することができます。iManager 2.7の場合は、RBSコレクションを更新する必要があります。 更新されたRBSコレクションは、iManager 2.6および2.5との後方互換性を維持します。