デスクトップの基本事項

他の一般的なデスクトップ製品と同じく、NLDの主要なコンポーネントは、ファイル、フォルダ、またはプログラムにリンクしているアイコン、および画面の最下部のパネル(Windowsのタスクバーのようなもの)です。アイコンをクリックすると、そのアイコンに関連付けられたプログラムが起動します。アイコンを右クリックすると、追加のメニューやオプションが表示されます。また、デスクトップ上の空いている場所を右クリックすると、デスクトップを設定または管理するための追加のメニューが表示されます。

デフォルトでは、デスクトップには、お使いのコンピュータ上にあるドライブやディレクトリを操作する[My Computer]フォルダ、ネットワーク上のリソースを参照する[ローカルネットワーク参照]、およびすべての削除済みファイルが格納される[ごみ箱]の3つの主要アイコンが表示されます。[My Computer]をクリックすると、ファイルマネージャが起動して、コンピュータ上のドライブが表示されます。

アイコンを右クリックすると、コピー、切り取り、名前の変更など、ファイル操作に関するメニューが表示されます。メニューから[プロパティ]を選択すると、設定ダイアログが開きます。アイコンの名前およびアイコンの形そのものを変更するには、[カスタムアイコンの選択]を使用します。[エンブレム]タブページでは、グラフィカルな方法で状況を説明する記号をアイコンに追加することができます。[アクセス権]タブページでは、現在のファイルのアクセス、読み取り、および書き込みの各アクセス権をユーザ、グループ、その他ごとに設定することができます。[メモ]タブページでは、コメントを管理できます。ごみ箱用のメニューには、ごみ箱内のファイルを削除する[ごみ箱フォルダを空にする]オプションもあります。

フォルダまたはファイルへのリンクをデスクトップ上に作成するには、ファイルマネージャでリンク先オブジェクトにアクセスし、そのオブジェクトを右クリックして[Make Link (リンクの作成)]をクリックします。作成されたリンクをファイルマネージャのウィンドウからデスクトップにドラッグアンドドロップします。


デフォルトでデスクトップに配置されるアイコン

デスクトップからアイコンを削除するには、そのアイコンをゴミ箱に移動するだけです。ただし、このオプションを使用するときには注意が必要です。フォルダやファイルのアイコンをゴミ箱に移動すると、対応する実際のデータは削除されます。ごみ箱に移動したアイコンがフォルダまたはディレクトリへのリンクを表しているだけの場合、そのリンクだけが削除されます。


デスクトップメニュー

デスクトップの何もない領域を右クリックすると、さまざまなオプションがメニューとして表示されます。新しいフォルダを作成するには、[新しいフォルダ]を選択します。アプリケーションの起動アイコンを作成するには、[New Launcher (新しいランチャ)]を選択します。アプリケーションの名前と起動用のコマンドを指定し、そのアプリケーションを表すアイコンを選択します。デスクトップの背景を変更したり、デフォルトの背景に戻したりすることもできます。


パネル

パネルでは、起動済みのアプリケーションのウィンドウアイコンがすべてタスクバーに表示されます。タスクバーでウィンドウの名前をクリックすると、そのウィンドウがフォアグラウンドになります。すでに前景になっているウィンドウをクリックすると、ウィンドウは最小化されます。最小化されているアプリケーションをクリックすると、ウィンドウが再び開きます。


パネル

タスクバーの隣にある[Workspace Switcher (ワークスペース切り替え)]を使うと、別のワークスペースにアクセスすることができます。このような仮想デスクトップでは、開いているアプリケーションやウィンドウを配置するための別のスペースが用意されています。たとえば、エディタを1つ目のワークスペース、複数のシェルを2つ目のワークスペース、電子メールアプリケーションとWebブラウザを3つ目のワークスペースに、それぞれ配置することができます。


ワークスペースの切り替え

パネル内の何もない領域を右クリックすると、メニューが開き、パネルに関するヘルプ、情報、およびコマンドを利用することができます。


メインメニュー

メインメニューを開くには、パネルの左端の赤い[N]アイコンをクリックします。カテゴリ別に編成されているアプリケーションのほかに、[ログアウト]や[スクリーンをロック]など、デフォルトの機能もあります。ドキュメントやファイルを検索するには、[ファイルを検索]を使用します。

プログラムメニューをたどっていく代わりに、[コマンドを実行]にコマンド(プログラム起動用のコマンドなど)を入力して、実行することもできます。メインメニューからは、デスクトップの設定を行うコントロールセンターも起動できます。


フロッピーディスク、CD、またはDVDの操作

フロッピーディスク、CD、またはDVDにアクセスするには、メディアを対応するドライブに挿入します。デスクトップの何もない領域を右クリックし、[Drives (ドライブ)]リストから、目的のメディアを選択します。フロッピーディスクまたはCDのアイコンが表示されます。アイコンをダブルクリックすると、ファイルマネージャが起動し、メディアの内容が表示されます。ファイルを個人用ホームディレクトリにコピーするには、そのファイルをドラッグアンドドロップします。フロッピーディスクにコピーする場合も、同様です。

警告:  フロッピーディスクは使い終わっても、すぐにはドライブから取り出さないでください。まず、フロッピーディスク、CD、およびDVDをシステムからアンマウントする必要があります。メディアにアクセスしているすべてのファイルマネージャセッションを閉じてから、メディアのアイコンを右クリックし、メニューから[取り出し]を選択します。トレイが自動的に開いたら、フロッピーディスクやCDを安全に取り出すことができます。

フロッピーディスクは、[N]>[システム]>[ファイルシステム]>[フロッピーフォマッタ]でフォーマットできます。ダイアログボックスでは、フロッピーディスクの密度とファイルシステムに関する設定を選択します。Linux用のファイルシステムを設定するには[Linuxネイティブ (ext2)]を選択し、Windowsシステムでもフロッピーディスクを使用する場合は[DOS (FAT)]を選択します。