14.0 Distributed Replicated Block Device (DRBD)

DRBDを使用すると、IPネットワーク内の2つの異なるサイトに位置する2つのブロックデバイスのミラーを作成できます。OpenAISと共に使用すると、DRBDは分散高可用性Linuxクラスタをサポートします。

IMPORTANT: ミラー間のデータトラフィックは暗号化されません。安全なデータ交換を実現するには、接続に関してVPN(仮想私設網)ソリューションを導入する必要があります。

プライマリデバイス上のデータがセカンダリデバイスに複製され、両方のデータのコピーが常に同一に保たれます。ocfs2などのクラスタを認識するファイルシステムを使用する場合、両方のノードをプライマリデバイスとして実行することもできます。

DRBDでは、デフォルトで、DRBDノード 間の通信にTCPポート7788を使用します。ファイアウォールでこのポートの通信が許可されていることを確認してください。

まず、DRBDデバイスを設定してから、その上にファイルシステムを作成する必要があります。ユーザデータに関することはすべて、rawデバイス上ではなく、/dev/drbd<n>デバイスを介してだけ実行される必要があります。これは、DRBDが、メタデータ用にrawデバイスの最後の128MBを使用するからです。ファイルシステムは、rawデバイス上ではなく、必ず、/dev/drbd<n>デバイスにのみ作成するようにしてください。

たとえば、rawデバイスのサイズが1024MBの場合、DRBDデバイスは、896MBしかデータ用に使用できません。128MBは隠され、メタデータ用に予約されています。896MB~1024MBのスペースへのアクセスは、そのスペースがユーザデータ用でないので、すべて失敗します。