Novell Doc: High Availability ガイド

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crm_diff - クラスタ環境設定への変更を識別し、環境設定ファイルにパッチを適用します。

crm_diff [-?|-V] [-o filename] [-O string] [-p filename] [-n filename] [-N string]

crm_diffコマンドはXMLパッチの作成と適用を支援します。クラスタの環境設定の2つのバージョンの違いを視覚的に確認する場合や、変更を保存しておき、後でcibadminを使用して適用する場合には便利です。

--help, -?: ヘルプメッセージを印刷します。
--original filename, -o filename: 差分をとる、またはパッチを適用する元のファイルを指定します。
--new filename, -n filename: 新しいファイルの名前を指定します。
--original-string string, -O string: 差分をとる、またはパッチを適用する元の文字列を指定します。
--new-string string, -N string: 新しい文字列を指定します。
--patch filename, -p filename: 元のXMLにパッチを適用します。必ず-oと一緒に使用してください。
--cib, -c: 入力をCIBとして比較、またはパッチを適用します。-oと一緒に元のバージョンを指定し、パッチファイルを-pと一緒に、新しいバージョンを-nと一緒に指定します。
--stdin, -s: stdinから入力を読み込みます。

crm_diffを使用して各種のCIB環境設定ファイルの比較や、パッチの作成を行います。パッチを使用することで、1つずつcibadminコマンドを使用しなくても環境設定項目を簡単に再利用できます。

比較する2つのクラスタセットアップに対してcibadminを実行して、2つの異なる環境設定ファイルを取得します。
```
cibadmin -Q > cib1.xml
cibadmin -Q > cib2.xml
```
お互いにファイル全体を比較するのか、環境設定の一部だけを比較するのかを決定します。
ファイル間の差分をstdoutに印刷するには、次のコマンドを使用します。
```
crm_diff -o cib1.xml -n cib2.xml
```
ファイル間の差分をファイルに印刷してパッチを作成するには、次のコマンドを使用します。
```
crm_diff -o cib1.xml -n cib2.xml > patch.xml
```
パッチを元のファイルに適用します。
```
crm_diff -o cib1.xml -p patch.xml
```

/var/lib/heartbeat/crm/cib.xml—ディスク上のCIB(ステータスセクションを除く)。このファイルを直接編集しないでください。

crm_diffはAndrew Beekhofによって作成されました。