ocf:oracle (7)

Name

ocf:oracle - oracleリソースエージェント

書式

OCF_RESKEY_sid=string [OCF_RESKEY_home=string] [OCF_RESKEY_user=string] [OCF_RESKEY_ipcrm=string] [OCF_RESKEY_clear_backupmode=boolean] [OCF_RESKEY_shutdown_method=string] oracle [start | stop | status | monitor | validate-all | methods | meta-data]

説明

oracleのリソーススクリプト。OracleのデータベースインスタンスをHAリソースとして管理します。

サポートされているパラメータ

OCF_RESKEY_sid=sid

Oracle SID (ORACLE_SID)。

OCF_RESKEY_home=ホーム

Oracleのホームディレクトリ(ORACLE_HOME)。指定していない場合は、SIDとホームが/etc/oratabに一覧表示されているはずです。

OCF_RESKEY_user=ユーザ

Oracleオーナー(ORACLE_OWNER)。指定していない場合は、$ORACLE_HOME/dbs/*${ORACLE_SID}.oraのオーナーに設定されます。正しく機能しない場合は、明示的に設定します。

OCF_RESKEY_ipcrm=ipcrm

場合によってはOracleインスタンスに属しているIPCオブジェクト(共有メモリセグメントとセマフォ)が残ってしまい、インスタンスの開始の妨げになります。どの共有セグメントがどのインスタンスに属しているのかを簡単に判断することはできません。特に、同じユーザとして実行しているインスタンス数が多い場合は判断が困難です。ここでは「oradebug」機能とその「ipc」トレースユーティリティを使用します。デバッグ情報の解析が最適とはいえませんが、他にIPC情報を調べる方法がありません。トレースレポートの形式や用語が変わった場合、解析は失敗します。他のユーザの操作を妨げないようにするための注意点として他にもいくつかあります。またインスタンスに属するIPCオブジェクトを印刷できるdumpinstipcオプションもあります。トレースファイルを正しく解析しているかを確認するために使用してください。次の3つの設定が可能です - none: IPCは変更せずに、うまくいくことを祈る(ただし遅かれ早かれ失敗することになるという点に注意すること) - instance:インスタンスに属しているIPC項目を検出し、それだけを削除する(デフォルト設定で安全な方法) - orauser:インスタンスを実行しているユーザに属しているすべてのIPCを削除する(同じユーザとして複数のインスタンスを実行している場合、またはこのユーザとして実行している他のアプリケーションがIPCを使用している場合は使用しないでください)。デフォルト設定である「instance」は使用しても安全ですが、インスタンスが開始する保証はありません。誰かがOracleプロセスを強制終了してしまった場合など、IPCオブジェクトが残ってしまっている場合、削除するIPCオブジェクトを調べる方法はありません。この場合、手動での処理が必要になります。おそらく、同じユーザとして実行しているすべてのインスタンスを停止する必要があります。3番目の設定「orauser」では、確実にIPCオブジェクトが削除されますが、IPCオブジェクトのオーナー情報にのみ基づいて削除するため、各インスタンスが別のユーザとして実行している場合にのみ使用する必要があります。問題があれば報告してください。提案や修正についての情報も歓迎いたします。

OCF_RESKEY_clear_backupmode=clear_backupmode

ORACLEのバックアップモードを消去します。

OCF_RESKEY_shutdown_method=shutdown_method

Oracleの停止方法は好みの問題のようです。デフォルトの方法(「checkpoint/abort」)はシステムチェックポイントの変更、シャットダウンの中断で、インスタンスを終了する最も高速で安全な方法です。「シャットダウンの中断」を使用したくない場合は、この属性を「immediate」に設定することで、即座にシャットダウンすることができます。もっと良いOracleインスタンスのシャットダウン方法がある場合はお知らせください。