複数のデバイスが同じ物理ボリュームの署名を共有していると思われる場合(マルチパスデバイスやdrbdなどのように)、LVM2がPVを走査するデバイスを明示的に設定しておくことをお勧めします。
たとえばコマンドvgcreateがミラーブロックデバイスの代わりに物理デバイスを使用すると、DRBDは混乱してしまい、DRBDのスプリットブレイン状態が発生する場合があります。
LVM2用の単一のデバイスを非アクティブ化するには、次の手順に従います。
ファイル/etc/lvm/lvm.confを編集し、filterから始まる行を検索します。
そこに記載されているパターンは正規表現として処理されます。冒頭のa
は走査にデバイスパターンを受け入れることを、冒頭のr
はそのデバイスパターンのデバイスを拒否することを意味します。
/dev/sdb1という名前のデバイスを削除するには、次の表現をフィルタルールに追加します。
"r|^/dev/sdb1$|"
完全なフィルタ行は次のようになります。
filter = [ "r|^/dev/sdb1$|", "r|/dev/.*/by-path/.*|", "r|/dev/.*/by-id/.*|", "a/.*/" ]
DRBDとMPIOデバイスは受け入れ、その他のすべてのデバイスは拒否するフィルタ行は次のようになります。
filter = [ "a|/dev/drbd.*|", "a|/dev/.*/by-id/dm-uuid-mpath-.*|", "r/.*/" ]
環境設定ファイルを書き込み、すべてのクラスタノードにコピーします。