4.6 リソースフェールバックノードの指定(リソースの固着性)

ノードがオンライン状態に戻り、クラスタ内にある場合は、リソースが元のノードにフェールバックすることがあります。フェールオーバー前に実行していたノードへのリソースのフェールバックを防止する場合、またはリソースのフェールバック先に別なノードを指定する場合は、リソースの固着性の値を変更する必要があります。リソースの作成時、または作成後にリソースの固着性を指定できます。

リソースの固着性の値を指定する場合は次の点に注意してください。

0の値:

デフォルトです。リソースはシステム内で最適な場所に配置されます。現在よりも状態のよい、または負荷の少ないノードが使用可能になると、移動することを意味しています。このオプションは自動フェールバックとほとんど同じですが、以前アクティブだったノード以外でもリソースをフェールバックできるという点が異なります。

0より大きい値:

リソースは現在の場所に留まることを望んでいますが、状態がよいノードが使用可能になると移動される可能性があります。値が大きくなるほど、リソースが現在の場所に留まることを強く望んでいることを示します。

0より小さい値:

リソースは現在の場所から別な場所に移動することを望んでいます。絶対値が大きくなるほど、リソースが移動を強く望んでいることを示します。

INFINITYの値:

ノードがリソースの実行権利がなくなったために強制終了される場合(ノードのシャットダウン、ノードのスタンバイ、migration-thresholdに到達、または設定変更)以外は、リソースは常に現在の場所に留まります。このオプションは自動フェールバックを完全に無効にする場合とほとんど同じです。

-INFINITYの値:

リソースは現在の場所から常に移動されます。

リソースの固着性の指定

  1. メタ属性とインスタンス属性の追加または変更に従って、resource-stickinessメタ属性をリソースに追加します。

  2. resource-stickinessのとして、-INFINITYからINFINITYの範囲の値を指定します。