High Availability Extensionはノード障害を検出できますが、ノード上の個々のリソースで障害が発生した場合にも検出することができます。リソースが実行中であることを確認するには、そのリソースのリソース監視を設定しておく必要があります。リソース監視は、タイムアウト、開始遅延のいずれか、または両方と、間隔を指定することで設定できます。間隔の指定によって、CRMにリソースステータスの確認頻度を指示します。
Section 4.1, Linux HA Management Clientで説明したように、Linux HA Management Clientを起動してクラスタにログインします。
Linux HA Management Clientのメインウィンドウで、左側のペインのをクリックして、そのクラスタ用に設定されているリソースを表示します。
右側のペインで、変更するリソースを選択してをクリックします。次のウィンドウには、そのリソースに定義された基本的なリソースパラメータとメタ属性、インスタンス属性、および操作が表示されます。
新しい監視操作を追加するには、該当するタブを選択してをクリックします。
既存の操作を変更するには、該当するエントリを選択してをクリックします。
監視操作に固有のを入力します。既存の監視操作を変更する場合、IDはすでに定義されているため、環境設定ダイアログに表示されます。
で、monitor、start、など、実行するアクションを選択します。
フィールドに、値を秒単位で入力します。
フィールドに、値を秒単位で入力します。指定したタイムアウトを過ぎると、操作はfailedと見なされます。PEは何を行うか、あるいは監視操作のフィールドで指定した内容を実行するかどうかを判断します。
必要に応じて、オプションのパラメータを設定します。たとえば(アクション失敗時の動作) や(このアクションを発声する前に満たす必要がある条件)を設定します。
すべてのパラメータが希望どおりに設定されたら、をクリックして、そのリソースの設定を完了します。構成ダイアログが閉じて、メインウィンドウに変更されたリソースが表示されます。
リソースの監視を設定しなかった場合、開始成功後のリソース障害は通知されず、クラスタは常にリソース状態を良好として表示してしまいます。
リソースモニタが障害を検出すると、次のアクションが行われます。
/etc/ais/openais.conf (by default, written to syslog, usually /var/log/messages)のloggingセクションの設定に従って、ログファイルメッセージが生成されます。
障害はLinux HA Management Client、crm_monツール、そしてCIBのステータスセクションにも反映されます。Linux HA Management Clientで表示するには、左側のペインでをクリックし、詳細を表示するリソースを右側のペインで選択します。
クラスタはリソースを停止して障害状態を修復させ、別なノードでローカルにリソースを再起動するなど、顕著な復旧アクションを開始します。設定やクラスタの状態によっては、リソースがまったく再起動されないこともあります。