4.7 リソース監視の設定

High Availability Extensionはノード障害を検出できますが、ノード上の個々のリソースで障害が発生した場合にも検出することができます。リソースが実行中であることを確認するには、そのリソースのリソース監視を設定しておく必要があります。リソース監視は、タイムアウト、開始遅延のいずれか、または両方と、間隔を指定することで設定できます。間隔の指定によって、CRMにリソースステータスの確認頻度を指示します。

監視操作の追加または変更

  1. Section 4.1, Linux HA Management Clientで説明したように、Linux HA Management Clientを起動してクラスタにログインします。

  2. Linux HA Management Clientのメインウィンドウで、左側のペインのリソースをクリックして、そのクラスタ用に設定されているリソースを表示します。

  3. 右側のペインで、変更するリソースを選択して編集をクリックします。次のウィンドウには、そのリソースに定義された基本的なリソースパラメータとメタ属性、インスタンス属性、および操作が表示されます。

  4. 新しい監視操作を追加するには、該当するタブを選択して追加をクリックします。

    既存の操作を変更するには、該当するエントリを選択して編集をクリックします。

  5. 監視操作に固有のIDを入力します。既存の監視操作を変更する場合、IDはすでに定義されているため、環境設定ダイアログに表示されます。

  6. 名前で、monitorstartstopなど、実行するアクションを選択します。

  7. 間隔フィールドに、値を秒単位で入力します。

  8. タイムアウトフィールドに、値を秒単位で入力します。指定したタイムアウトを過ぎると、操作はfailedと見なされます。PEは何を行うか、あるいは監視操作のOn Fail (障害発生時の動作)フィールドで指定した内容を実行するかどうかを判断します。

  9. 必要に応じて、オプションのパラメータを設定します。たとえばOn Fail (障害発生時の動作)(アクション失敗時の動作) や必要(このアクションを発声する前に満たす必要がある条件)を設定します。

  10. すべてのパラメータが希望どおりに設定されたら、OKをクリックして、そのリソースの設定を完了します。構成ダイアログが閉じて、メインウィンドウに変更されたリソースが表示されます。

リソースの監視を設定しなかった場合、開始成功後のリソース障害は通知されず、クラスタは常にリソース状態を良好として表示してしまいます。

リソースモニタが障害を検出すると、次のアクションが行われます。