14.3 DRBDサービスのテスト

インストールと設定のプロシージャが予期どおりの結果となった場合は、DRBD機能の基本的なテストを実行できます。このテストは、DRDBソフトウェアの機能を理解する上でも役立ちます。

  1. node 1でのDRBDサービスのテスト

    1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

    2. 次のコマンドで、node 1にマウントポイント(/srv/r0mountなど)を作成します。

      mkdir -p /srv/r0mount
      
    3. 次のコマンドで、drbdデバイスをマウントします。

      mount -o rw /dev/drbd0 /srv/r0mount
      
    4. 次のコマンドで、プライマリノードからファイルを作成します。

      touch /srv/r0mount/from_node1
      
  2. node 2でのDRBDサービスのテスト

    1. 端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。

    2. node 1で、次のコマンドを入力して、node 1のディスクをディスマウントします。

      umount /srv/r0mount
      
    3. node 1で、次のコマンドを入力して、node 1のDRBDサービスをダウングレードします。

      drbdadm secondary r0
      
    4. node 2で、次のコマンドで、DRBDサービスをプライマリにプロモートします。

      drbdadm primary r0
      
    5. node 2で、次のコマンドを入力して、node 2がプライマリにあるかどうかをチェックします。

      rcdrbd status
      
    6. node 2で、次のコマンドを入力して、/srv/r0mountなどのマウントポイントを作成します。

      mkdir /srv/r0mount
      
    7. node 2で、次のコマンドを入力して、DRBDデバイスをマウントします。

      mount -o rw /dev/drbd0 /srv/r0mount
      
    8. 次のコマンドを入力して、node 1で作成したファイルを表示できることを確認します。

      ls /srv/r0mount
      

      /srv/r0mount/from_node1ファイルがリストされるはずです。

  3. サービスが両方のノードで稼動していれば、DRBDの設定は完了です。

  4. 再度、node 1をプライマリとして設定します。

    1. node 2で、次のコマンドを入力して、node 2のディスクをディスマウントします。

      umount /srv/r0mount
      
    2. node 2で、次のコマンドを入力して、node 2のDRBDサービスをダウングレードします。

      drbdadm secondary r0
      
    3. node 1で、次のコマンドを入力して、DRBDサービスをプライマリにプロモートします。

      drbdadm primary r0
      
    4. node 1で、次のコマンドを入力して、node 1がプライマリになっているかどうかチェックします。

      rcdrbd status
      
  5. サービスを自動的に起動させ、サーバに問題が発生した場合はフェールオーバーさせるためには、OpenAISでDRBDを高可用性サービスとして設定できます。OpenAIS for SUSE Linux Enterprise 11のインストールと構成の詳細は、Section II, 設定および管理を参照してください。