インストールと設定のプロシージャが予期どおりの結果となった場合は、DRBD機能の基本的なテストを実行できます。このテストは、DRDBソフトウェアの機能を理解する上でも役立ちます。
node 1でのDRBDサービスのテスト
端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。
次のコマンドで、node 1にマウントポイント(/srv/r0mountなど)を作成します。
mkdir -p /srv/r0mount
次のコマンドで、drbdデバイスをマウントします。
mount -o rw /dev/drbd0 /srv/r0mount
次のコマンドで、プライマリノードからファイルを作成します。
touch /srv/r0mount/from_node1
node 2でのDRBDサービスのテスト
端末コンソールを開いて、rootユーザまたは同等の権限でログインします。
node 1で、次のコマンドを入力して、node 1のディスクをディスマウントします。
umount /srv/r0mount
node 1で、次のコマンドを入力して、node 1のDRBDサービスをダウングレードします。
drbdadm secondary r0
node 2で、次のコマンドで、DRBDサービスをプライマリにプロモートします。
drbdadm primary r0
node 2で、次のコマンドを入力して、node 2がプライマリにあるかどうかをチェックします。
rcdrbd status
node 2で、次のコマンドを入力して、/srv/r0mountなどのマウントポイントを作成します。
mkdir /srv/r0mount
node 2で、次のコマンドを入力して、DRBDデバイスをマウントします。
mount -o rw /dev/drbd0 /srv/r0mount
次のコマンドを入力して、node 1で作成したファイルを表示できることを確認します。
ls /srv/r0mount
/srv/r0mount/from_node1ファイルがリストされるはずです。
サービスが両方のノードで稼動していれば、DRBDの設定は完了です。
再度、node 1をプライマリとして設定します。
node 2で、次のコマンドを入力して、node 2のディスクをディスマウントします。
umount /srv/r0mount
node 2で、次のコマンドを入力して、node 2のDRBDサービスをダウングレードします。
drbdadm secondary r0
node 1で、次のコマンドを入力して、DRBDサービスをプライマリにプロモートします。
drbdadm primary r0
node 1で、次のコマンドを入力して、node 1がプライマリになっているかどうかチェックします。
rcdrbd status
サービスを自動的に起動させ、サーバに問題が発生した場合はフェールオーバーさせるためには、OpenAISでDRBDを高可用性サービスとして設定できます。OpenAIS for SUSE Linux Enterprise 11のインストールと構成の詳細は、Section II, 設定および管理を参照してください。