1.1 製品の機能

を使用することで、ネットワークリソースの可用性を確保し、維持することができます。次のリストは主要な機能を示したものです。

各種のクラスタリングシナリオをサポート

アクティブ/アクティブおよびアクティブ/パッシブ(N+1、N+M、N対1、N対M)シナリオと、物理的および仮想クラスタのハイブリッド(仮想サーバを物理クラスタとクラスタ化して、サービスの可用性とリソースの利用率を向上)にも対応しています。

最大16のLinuxサーバを含むマルチノードアクティブクラスタ。クラスタ内のどのサーバも、クラスタ内の障害が発生したサーバのリソース(アプリケーション、サービス、IPアドレス、およびファイルシステム)を再起動することができます。

柔軟なソリューション

High Availability ExtensionにはOpenAISメッセージングとメンバーシップ層、およびPacemakerクラスタリソースマネージャが搭載されています。Pacemakerを使用することで管理者は継続的にリソースのヘルスを監視し、依存性を管理し、柔軟に設定できるルールやポリシーに基づいてサービスの自動開始と停止が行えます。High Availability Extensionではユーザの組織に合わせて特定のアプリケーションおよびハードウェアインフラストラクチャに応じたクラスタのカスタマイズが可能です。時間依存設定を使用して、サービスを特定の時刻に修復済みのノードに自動的にフェールバックさせることができます。

ストレージとデータレプリケーション

High Availability Extensionでは必要に応じてサーバストレージを自動的に割り当て、再割り当てすることができます。ファイバチャネルまたはiSCSIストレージエリアネットワーク(SAN)をサポートしています。共有ディスクもサポートされていますが、必要要件ではありません。にはクラスタ対応ファイルシステム(Oracle Cluster File System、OCFS2)とボリュームマネージャ(クラスタ化された論理ボリュームマネージャ、cLVM)も含まれています。データのレプリケーションについては、High Availability ExtensionにひあDRBD(Distributed Replicated Block Device)も付属しており、高可用性サービスのデータをクラスタのアクティブノードからスタンバイノードへのミラーリングに使用できます。

仮想化環境のサポート

は物理的および仮想Linuxサーバの両方が混在したクラスタリングをサポートしています。SUSE Linux Enterprise Server にはオープンソース仮想化hypervisorであるXenが搭載されています。High Availability Extension内のクラスタリソースマネージャは、Xenで作成された仮想サーバ内のサービスと、物理サーバで実行中のサービスを認識、監視、および管理することができます。ゲストシステムは、クラスタにサービスとして管理されます。

リソースエージェント

にはApache、IPv4、IPv6、その他多数のリソースを管理するための膨大な数のリソースエージェントが含まれています。またIBM WebSphere Application Serverなどの一般的なサードパーティアプリケーション用のリソースエージェントも含まれています。ご利用の製品に含まれているOpen Cluster Framework (OCF)リソースエージェントのリストは、Section 18.0, HA OCFエージェントを参照してください。また、最新のリストはwww.novell.com/products/highavailabilityにオンラインで提供されています。

ユーザフレンドリな管理

簡単に設定や管理ができるよう、High Availability Extensionにはグラフィカルユーザインタフェース(YaSTやLinux HA Management Clientなど)と強力な統合コマンドラインインタフェースの両方が搭載されています。いずれのアプローチでも、クラスタを一元管理して効果的に監視および管理することができます。次の章でその方法を説明します。