8.5 特殊なフェンシングデバイス

実際のデバイスを処理するプラグインとは違い、STONITHプラグインは多少の違いがあり、特別な注意が必要です。

external/kdumpcheck

カーネルコアダンプの取得が重要な場合があります。このプラグインは、ダンプが進行中かどうかを確認するために使用されます。この場合、ノードがフェンスされた場合と同様、trueを返します。これは実際、その時点でリソースを実行できないときにtrueになります。kdumpcheckは通常、別の実際のフェンシングデバイスと一緒に使用されます。詳細は/usr/share/doc/packages/heartbeat/stonith/README_kdumpcheck.txtを参照してください。

external/sbd

これは自己フェンシングデバイスです。共有ディスクに挿入されることがある、いわゆるポイズンピルに反応します。共有ストレージの接続が失われた場合、ノードを停止させます。詳しくはhttp://www.linux-ha.org/SBD_Fencingを参照してください。

meatware

meatwareではユーザが操作を支援する必要があります。起動すると、meatwareはードのコンソールに表示されるCRIT重大度メッセージを記録します。オペレータはノードがダウンしていることを確認して、meatclient(8)コマンドを発行する必要があります。これにより、meatwareにノードがダウンしていると思われることをクラスタに通知できることを認識させます。詳細は/usr/share/doc/packages/heartbeat/stonith/README.meatwareを参照してください。

null

これはさまざまなテスティングデバイスで使用される仮想デバイスです。常にノードを停止したように動作しますが、何もしません。処理内容を理解している場合を除き、使用しないでください。

suicide

これはソフトウェアのみのデバイスで、rebootコマンドを使用して実行しているノードを再起動できます。これにはノードのオペレーティングシステムによる操作が必要で、特定の状況では失敗することがあります。このため、できる限りこのデバイスは使用しないでください(ただし、1ノードのクラスタでは使用できます)。

suicidenullは、自分のホストを停止させないというルールへの唯一の例外です。