HAパッケージをインストールした後、YaSTでクラスタの初期セットアップを設定できます。これには、ノード間の通信チャネル、暗号化通信の使用などのセキュリティ面、OpenAISのサービスとしての起動などがあります。
通信チャネルについては、バインドネットワークアドレス(bindnetaddr)、マルチキャストアドレス(mcastaddr)、マルチキャストポート(mcastport)を定義する必要があります。bindnetaddrはバインド先のネットワークアドレスです。クラスタ間の設定ファイルの共有を軽減するため、OpenAISはネットワークインタフェースネットマスクを使用して、ネットワークのルーティングに使用されるアドレスビットのみをマスクします。mcastaddrはIPv4またはIPv6マルチキャストアドレスです。mcastportはmcastaddrに指定されたUDPポートです。
クラスタ内のノードは同じマルチキャストアドレスと同じポート番号を使用していることで、互いに認識されます。別のクラスタは、別のマルチキャストアドレスを使用します。
YaSTを起動してyast2 clusterを実行して、クラスタ初期設定ダイアログを起動します。
を選択するか、コマンドラインで/etc/ais/openais.conf環境設定ファイルに書き込まれます。
カテゴリで、クラスタノード間の通信に使用されるチャネルを設定します。この情報はすべてのクラスタノードに使用する、
、 、 を定義します。各クラスタノードに一意の1から開始することを推奨します。
を指定します。カテゴリで、クラスタの認証設定を定義します。 が有効な場合、HMAC/SHA1認証がクラスタノード間の通信に使用されます。
この認証方法では共有秘密が必要で、メッセージの保護と認証に使用されます。指定した認証キー(パスワード)が、クラスタ中のすべてのノードで使用されます。新規作成したクラスタで、/etc/ais/authkeyに書き込まれる認証キーを作成します。
をクリックしてカテゴリで、このクラスタサーバで起動するたびにOpenAISを起動するかどうかを選択します。
rcopenais startコマンドを使用します。
を選択した場合は、クラスタサーバのブート時に手動でOpenAISを起動する必要があります。OpenAISを手動で起動するには、OpenAISを即時起動するには、
をクリックします。すべてのオプションが希望どおりに設定されたら、
をクリックします。YaSTはファイアウォール設定も自動的に調整し、マルチキャストに使用されるUDPポートを開きます。初期設定が完了したら、設定をクラスタ内のその他のノードに転送する必要があります。これを実行する簡単な方法は、/etc/ais/openais.confファイルをクラスタ内のその他のノードにコピーすることです。各ノードには一意のノードIDが必要なため、ファイルをコピーした後にそれぞれのノードIDを調整してください。
暗号化通信を使用する場合、/etc/ais/authkeyもクラスタ内のその他のノードにコピーします。