6.1 GUIによるリソースの構成

サンプルのクラスタリソースを作成して別のサーバにマイグレートすると、クラスタが正常に機能していることの確認に役立ちます。構成とマイグレートのシンプルなリソースは、IPアドレスです。

IPアドレスクラスタリソースの作成

  1. Section 4.1, Linux HA Management Clientで説明したように、Linux HA Management Clientを起動してクラスタにログインします。

  2. 左側のペインでリソースビューに切り替え、右側のペインで、変更するグループを選択して編集をクリックします。次のウィンドウには、そのリソースに定義された基本的なグループパラメータとメタ属性とプリミティブが表示されます。

  3. プリミティブをクリックして、追加をクリックします。

  4. 次のダイアログで、次のパラメータを設定してIPアドレスをグループのサブリソースとして追加します。

    1. 固有なIDとして、myIPなどを入力します。

    2. クラスリストで、リソースエージェントクラスとしてocfを選択します。

    3. OCFリソースエージェントのプロバイダとして、heartbeatを選択します。

    4. タイプリストから、リソースエージェントとしてIPaddrを選択します。

    5. 進むをクリックします。

    6. Instance Attribute(インスタンス属性)タブで、IPエントリを選択して編集をクリックします(またはIPエントリをダブルクリックします)。

    7. として、目的のIPアドレスを入力します。たとえば、10.10.0.1と入力して、OKをクリックします。

    8. 新規インスタンス属性を追加して、nic名前に、eth0に指定してOKをクリックします。

      名前と値は、ハードウェア構成、およびHigh Availability Extensionソフトウェアのインストール中に選択したメディア構成とは独立しています。

  5. すべてのパラメータが希望どおりに設定されたら、OKをクリックして、そのリソースの設定を完了します。構成ダイアログが閉じて、メインウィンドウに変更されたリソースが表示されます。

リソースをLinux HA Management Clientで起動するには、左側のペインの管理を選択します。右側のペインで、リソースを右クリックして開始を選択します(またはツールバーから開始します)。

IPアドレスリソースを別のノード(satum)にマイグレートするには、次のようにします。

リソースの他のノードへのマイグレート

  1. 左側のペインの管理ビューに切り替え、次に右側のペインのIPアドレスリソースを右クリックしてMigrate Resource(リソースのマイグレート)を選択します。

  2. 新規ウィンドウで、To Node(マイグレート先ノード)ドロップダウンリストでsatumを選択し、選択したリソースをノードsatumに移動します。

  3. リソースを一時的にマイグレートするには、Duration(期間)をアクティブにしてリソースが新規ノードにマイグレートされる時間を入力します。

  4. OKをクリックして、マイグレーションを確認します。