6.2 リソースの手動構成

リソースは、コンピュータが提供するあらゆる種類のサービスです。リソースはRA(リソースエージェント)によって管理されている場合はHigh Availabilityに認識され、これにはLSBスクリプト、OCFスクリプト、従来のHeartbeat 1リソースがあります。すべてのリソースはcrmコマンドで、またはXMLとしてCIB(Cluster Information Base)のresourcesセクションで構成されます。使用できるリソースの概要は、Section 18.0, HA OCFエージェントを参照してください。

IPアドレス10.10.0.1をリソースとして現在の構成に追加するには、crmコマンドを使用します。

IPアドレスクラスタリソースの作成

  1. crmコマンドをシステム管理者として実行します。プロンプトがcrm(live)に変化します。

  2. configureサブコマンドに切り替えます。

    crm(live)# configure
  3. IPアドレスリソースを作成します。

    crm(live)configure# resource
    primitive myIP ocf:heartbeat:IPaddr params ip=10.10.0.1

NOTE: リソースをHigh Availabilityで構成する場合、同じリソースをinitで初期化できません。高可用性はすべてのサービスのstartまたはstopアクションを実施します。

構成が正常に終了した場合、新規リソースはクラスタのランダムノードで開始されたcrm_monに表示されます。

リソースを別のノードにマイグレートするには、次のようにします。

リソースの他のノードへのマイグレート

  1. シェルを起動してrootになります。

  2. リソースmyipをノードsaturnにマイグレートします。

    crm resource migrate myIP saturn