お使いのコンピュータやネットワークで、ファイル共有やネットワーク参照機能の利用可能範囲は、ネットワーク構造とコンピュータの設定によって異なります。ネットワーク構造またはコンピュータを設定する前に、ネットワーク構造でファイル共有やネットワーク参照機能がサポートされているかどうか、また、企業のセキュリティポリシーで許可されているかどうか、システム管理者に確認してください。
Windows共有用のSMB参照やリモートサービス用のSLP参照などのネットワーク参照は、コンピュータがネットワーク上のすべてのクライアントにメッセージをブロードキャストできるかどうかに大きく依存しています。コンピュータは、ブロードキャストメッセージとクライアントからの応答によって、利用できるネットワーク共有やサービスを検出します。ブロードキャストを効果的に行うためには、お使いのコンピュータが、他のブロードキャスト対象コンピュータと同じサブネット上に存在する必要があります。ネットワーク参照が利用できない場合、または検出された共有やサービスが利用予定のものと異なる場合、コンピュータが適切なサブネットに接続されているかどうか、システム管理者に確認してください。
ネットワーク参照を利用するには、ネットワークの詳細、または共有およびサービスの可用性を知らせるネットワークメッセージを送受信できるように、いくつかのネットワークポートを開いておく必要があります。標準のSUSE Linux Enterpriseでは、高いセキュリティレベルを維持するように設定されており、インターネットからコンピュータを保護するファイアウォールが動作しています。ファイアウォール設定を調整するには、システム管理者に特定のネットワーク用ポートを開けるように依頼するか、企業のセキュリティポリシーに応じてファイアウォール全体の動作を停止する必要があります。ファイアウォールが動作している状態でネットワーク参照を行う場合、セキュリティ設定によりネットワーク参照が禁止されているということを伝えるKonquerorメッセージが表示されます。