35.0 NISの使用

ネットワーク上の複数UNIXシステムが共通のリソースにアクセスするようになると、すべてのユーザおよびグループ識別情報がネットワーク上のすべてのコンピュータで一致していることが重要になります。ネットワークはユーザに対して透過的でなければなりません。使用マシンに関わらず、ユーザは常に同じ環境でなければなりません。これを実現するのが、NISおよびNFSサービスです。NFSはネットワーク上にファイルシステムを分散させるシステムです。これについては、「セクション 38.0, NFS共有ファイルシステム」で説明します。

NIS (Network Information Service)は、/etc/passwd/etc/shadow/etc/groupの各ファイルにネットワーク越しにアクセスできるようにするデータベースサービスと考えることができます。NISの用途はこれ以外にもありますが(/etc/hosts/etc/servicesといったファイルにアクセスできるようにするなど)、ここでは触れません。NISはよくYPと呼ばれますが、これは、NISがちょうどネットワークの「イエローページ」のような役割を果たすためです。