17.0 シェルの使用

Linuxシステムを起動すると、通常はグラフィカルユーザインタフェースが使用可能になり、ログイン処理やその後のシステムとのやり取りもこのインタフェースを通じて行われます。グラフィカルユーザインタフェースの重要性は高まり、ユーザにとっても使い易くなりましたが、このインタフェースの使用が、システムとやり取りを行う唯一の方法というわけではありません。通常はシェルと呼ばれる、コマンドを入力できるコマンドラインインタプリタなどのテキストベースのやり取りも可能です。Linuxでは、グラフィカルユーザインタフェースからシェルウィンドウを起動するオプションが提供されているので、両方の方法を簡単に使用できます。

管理面では、シェルベースののアプリケーションは、遅いネットワークリンク上でコンピュータを制御する場合、またはコマンドラインでrootとしてタスクを実行する場合に、特に重要です。Linux初心者の方にとっては、シェル内でコマンドを入力することは多少例外的に感じるかもしれませんが、シェルは管理者のみが使用するものではないことがすぐに実感されるはずです。実際の日常業務の中には、シェルを使用することで最も簡単に素早く行えるものがあります。

UNIXまたはLinuxには複数のシェルが用意されています。SUSE® Linux EnterpriseのデフォルトのシェルはBash(GNU Bourne-Again Shell)です。

この章では、シェルを使用する際に知っておく必要のあるいくつかの基本事項を説明します。これには次のトピックが含まれます。コマンドの入力方法、Linuxのディレクトリ構造、ファイルおよびディレクトリの使用方法、および基本機能の使用方法、Linuxにおけるユーザおよび権限の概念、重要なシェルコマンドの概要、およびUnixとLinuxシステムで常に利用可能なデフォルトエディタであるviエディタの簡単な概要などです。