Novellは製品に対して、継続的にソフトウェアセキュリティアップデートを提供しています。デフォルトでは、openSUSE Updaterがシステムの更新に使用されます。openSUSE Updaterの詳細については、9.4項 「システムのアップデート」を参照してください。この章では、ソフトウェアパッケージを更新する代替ツールとして、YaST オンラインアップデートを紹介します。
SUSE® Linux Enterprise Serverの現在のパッチは、アップデートソフトウェアリポジトリから入手できます。インストール時に製品を登録した場合、アップデートリポジトリはすでに設定されています。SUSE Linux Enterprise Serverを登録しなかった場合は、YaSTで、の順にクリックし、の順に選択します。または、信頼できるソースから、手動でアップデートリポジトリを追加することもできます。リポジトリを追加または削除するには、YaSTで、の順に選択して、リポジトリマネージャを起動します。リポジトリマネージャの詳細については、9.3項 「ソフトウェアリポジトリおよびサービスの操作」を参照してください。
メモ: アップデートカタログのアクセス時のエラー
アップデートカタログにアクセスできない場合、登録の期限が切れている場合があります。通常、SUSE Linux Enterprise Serverには1年または3年の登録期間があり、この期間内にアップデートカタログにアクセスできます。このアクセスは登録期間が切れると拒否されます。
アップデートカタログへのアクセスが拒否された場合は、Novell Customer Centerにアクセスして登録状態を確認するように推奨する警告メッセージが表示されます。Novell Customer Centerには、http://www.novell.com/center/からアクセスできます。
Novellは、各種の関連性レベルを持つアップデートを提供します。Securityアップデートは、重大なセキュリティハザードを修復するので、必ずインストールする必要があります。Recommendedアップデートは、コンピュータを損なう可能性のある問題を解決し、Optionalアップデートは、セキュリティ関係以外の問題を解決するか、または拡張機能を提供します。
YaSTを使ってアップデートやパッチをインストールするには、YaSTからの順にクリックします。お使いのシステムに適用できるすべてのパッチが、インストールする項目として最初から選択されています(任意項目を除く)。またはをクリックすると、これらのパッチが自動的にインストールされます。インストールが完了したら、をクリックします。これで、システムが最新の状態になりました。
ヒント: deltarpmの無効化
デフォルトでは、アップデートは、deltarpmとしてダウンロードされます。deltarpmからのrpmパッケージの再構築は、メモリとCPU時間を消費するので、セットアップまたはハードウェア構成によっては、パフォーマンス上の理由によりdeltarpmの使用を無効にする必要があります。deltarpmの使用を無効にするには、ファイル/etc/zypp/zypp.confを編集してdownload.use_deltarpmをfalseに設定します。