YaSTを使って環境設定した場合(セクション 27.2.2, ApacheをYaSTで設定する;を参照)、Apacheはブート時にランレベル3および5で開始され、ランレベル1、2、および6で停止されます。YaSTのランレベルエディタまたはコマンドラインツールのchkconfigを使って、この動作を変更することができます。
実行中のシステムでApacheを起動、停止または操作するには、initスクリプトの/usr/sbin/rcapache2を使用します(initスクリプトの一般的な情報についてはセクション 7.2.2, initスクリプトを参照してください)。. rcapache2コマンドでは、次のパラメータが使用されます。
Apacheが起動したかどうかチェックします。.
Apacheが実行中でない場合に起動します。
SSLサポートのあるApacheが実行中でない場合に起動します。SSLサポートについての詳細は、セクション 27.6, SSLをサポートするセキュアWebサーバのセットアップを参照してください。
親プロセスを終了して、Apacheを終了します。
Apacheをいったん停止し、再起動します。Apacheが実行中でなかった場合は、新規に起動します。
Apacheが実行中の場合にのみ、停止し、再起動します。
フォークしたすべてのApacheプロセスに、シャットダウンする前に要求を完了させて、それからWebサーバを停止します。1つのプロセスが終了するたびに、新たに開始したもので置き換えられるので、最終的にはApacheが完全に再起動
したことになります。
ヒント: rcapache2 reloadは、設定の変更を有効化するときなど、実働環境でApacheを再起動する場合に推奨されている方法です。接続の切断を行わずに、すべてのクライアントにサービスを提供し続けることができるからです。
すべての着信要求をただちに処理する2つ目のウェブサーバを起動します。ウェブサーバの以前のインスタンスはGracefulShutdownTimeoutで設定された一定時間、引き続きすべの既存要求を処理します。
rcapache2 restart-gracefulは、新しいバージョンへのアップグレード時、または再起動が必要な設定オプションの変更時に便利です。このオプションを使用すると、サーバのダウンタイムが最小限になります。.
GracefulShutdownTimeoutの設定が必要です。これを設定しないと、restart-gracefulを指定しても、通常の再起動が行われます。ゼロに設定した場合、残っている要求がすべて完全に処理されるまで、サーバが無制限に待機します。
最初のApacheインスタンスがすべての必要なリソースをクリアできなかった場合、graceful restartは失敗します。この場合、コマンドの結果はgraceful stopとなります。
既存要求をの処理を完了できるように、GracefulShutdownTimeoutで設定された一定時間の経過後にウェブサーバを停止します。
GracefulShutdownTimeoutの設定が必要です。これを設定しないと、stop-gracefulを指定しても、通常のstopが実行されます。ゼロに設定した場合、残っている要求がすべて完全に処理されるまで、サーバが無制限に待機します。
実行中のWebサーバに影響することなく、設定ファイルの構文をチェックします。このチェックは、サーバが起動、再ロード、または再起動されるたびに強制されるので、通常は、明示的に実行する必要はありません(ただし、設定エラーが検出されると、ウェブサーバの起動/再ロード/再起動は行われません)。extreme-configtestオプションを指定すると、ウェブサーバがユーザnobodyとして起動し、実際に設定をロードするので、より多くのエラーを検出できます。ただし、設定はロードしますが、SSLセットアップをテストすることはできません。これは、SSL証明書がnobodyでは読み取れないからです。
再ロードの必要性を検出し(設定が変更されたかどうかを確認)、rcapache2コマンドに必要な引数を提示します。
それぞれ、簡単または完全ステータス画面を表示します。lynxまたはw3mのいずれかがインストールされており、module mod_statusが有効になっている必要があります。これに加え、statusを/etc/sysconfig/apache2ファイルのAPACHE_SERVER_FLAGSに追加する必要があります。
ヒント: その他のフラグ
rcapache2にその他のフラグを指定すると、これらのフラグはWebサーバを通過します。