22.2 DHCPソフトウェアパッケージ

SUSE Linux Enterprise Serverでは、DHCPサーバとDHCPクライアントのどちらも利用できます。用意されているDHCPサーバは、Internet Systems Consortiumによって公開されたdhcpdです。クライアント側で、dhcp-client(ISCから)またはdhcpcdパッケージにあるDHCPクライアントデーモンの、いずれかのDHCPクライアントプログラムを選択します。

SUSE Linux Enterprise Serverでは、デフォルトでdhcpcdをインストールします。このプログラムは非常に扱いやすく、システムブート時に自動的に起動して、DHCPサーバを監視します。環境設定ファイルは必要ありません。標準的な設定であればほとんどの場合、そのまま使用できます。複雑な状況で使用する場合は、環境設定ファイル/etc/dhclient.confによって制御されるISC dhcp-clientを使用します。