20.3 ローカルリファレンスクロックの設定

ntpソフトウェアパッケージには、ローカルリファレンスクロックに接続するためのドライバが含まれています。サポートされているクロックのリストは、ntp-docパッケージの/usr/share/doc/packages/ntp-doc/refclock.htmファイルに記載されています。各ドライバには、番号が関連付けられています。ntpでは、実際の設定は疑似IPアドレスを使用して行われます。クロックは、ネットワークに存在しているものとして/etc/ntp.confファイルに入力されます。このため、これらのクロックには127.127.t.uという形式の特別なIPアドレスが割り当てられます。ここで、tはクロックのタイプを示し、使用されているドライバを決定します。uはユニットのタイプを示し、使用されているインタフェースを決定します。

通常、各ドライバは設定をより詳細に記述する特別なパラメータを持っています。/usr/share/doc/packages/ntp-doc/driverNN.html(ここでNNはドライバの番号)ファイルは、特定のクロックタイプの情報を提供します。たとえば、タイプ 8クロック(シリアルインタフェース経由のラジオクロック)はクロックをさらに細かく指定する追加モードを必要とします。また、Conrad DCF77レシーバモジュールはモード 5です。このクロックを優先参照として使用するには、キーワードpreferを指定します。Conrad DCF77レシーバモジュールの完全なserver行は次のようになります。

server 127.127.8.0 mode 5 prefer

他のクロックも同じパターンで記述されます。ntp-docパッケージのインストール後は、ntpのマニュアルを/usr/share/doc/packages/ntp-docディレクトリで参照できます。ドライバパラメータについて説明するドライバページへのリンクは、ファイル/usr/share/doc/packages/ntp-doc/refclock.htmに記述されています。