23.4 KDE NetworkManagerウィジェットの使用

KDE 4では、NetworkManagerを制御するためのKNetworkManagerアプレットがNetworkManagerウィジェットに置き換えられました。ウィジェットは、デスクトップまたはパネルに統合できる小さなアプリケーションです。NetworkManagerコントロールに対してネットワークが設定されている場合、ウィジェットは通常デスクトップ環境で自動的に開始し、システムトレイにアイコンとして表示されます。

NetworkManagerウィジェットは、現在のネットワークステータスをアイコンとして表示し、通知を使用して変更をレポートします。ウィジェットを使用することにより、必要に応じて新しいネットワーク接続の設定、手動による別のネットワーク接続の選択、ワイヤレスネットワークの使用の無効化、またはオフラインモードへの全切り替えを行うことができます。アイコンが表示されるかどうかは、現在のネットワーク接続のタイプおよび状態に依存します。マウスカーソルをアイコンに合わせると、接続に関する詳細が表示されます。

NetworkManagerは、接続を「信頼された」と「信頼なし」という2種類で区別します。「信頼された」接続とは、明示的に選択したネットワークです。その他は「信頼なし」です。接続アイコンを右クリックすると、過去に少なくとも1回は使用したことのある接続のリストが表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。

別のネットワーク接続の選択は、いずれかの接続アプレットを左クリックしていつでも行えます。ここで選択したネットワークは、自動的に選択されるネットワークよりも優先されます。選択したネットワークは使用可能な限り使用されます。ネットワークケーブルを接続しても自動的に有線ネットワーク接続には切り替わりません。