ペンで図を作成するには、GIMPなどのプロ向けグラフィックエディタを使用したり、XournalまたはJarnalなどのメモ作成アプリケーションを使用します。XournalとJarnalの両方を使って、ペンでメモや図を作成し、PDFファイルにコメントを付けられます。いくつかのプラットフォームで使用できるJavaベースのアプリケーションとして、Jarnalには基本的なコラボレーション機能もあります。詳細については、http://www.dklevine.com/general/software/tc1000/jarnal-net.htmを参照してください。コンテンツを保存するとき、Jarnalはデータをアーカイブ形式(*.jaj)にデータを保存し、これにはSVG形式のファイルも含まれます。
JarnalまたはXournalをメインメニューから、またはシェルにjarnalまたはxournalと入力して起動します。XournalでPDFファイルにコメントを付けるには、を選択して、ファイルシステムからPDFファイルを開きます。ペンまたは別のポインティングデバイスを使用してPDFに注釈を付け、の順に選択して変更内容を保存します。
図 16-3 XournalによるPDFへの注釈
Dasherも便利なアプリケーションです。キーボード入力が実用的ではない、または利用できない場合に適しています。少し訓練することで、ペンだけで大量のテキストを高速に入力できるようになります(または、視線追跡手段などによるペン以外の入力デバイス)。
メインメニューから、またはシェルからdasherと入力してDasherを起動します。ペンをある方向に動かすと、アプリケーションが右側の文字にズームインし始めます。中央の十字を過ぎた文字から、テキストが作成または予測され、ウィンドウ上部に出力されます。書き込みを停止または開始するには、ディスプレイをペンで1回クリックします。ウィンドウ下部でズーム速度を変更します。
図 16-4 Dasherによるテキストの編集
Dasherの概念は、多くの言語で動作します。詳細はDasherのWebサイトを参照してください。包括的なドキュメント、デモ、トレーニング用テキストがあります。http://www.inference.phy.cam.ac.uk/dasher/をご覧ください。