3.3 YaSTコマンドラインオプション

テキストモードのインターフェースのほか、YaSTには、シンプルなコマンドラインインターフェースがあります。YaSTコマンドラインオプションのリストを表示するには、次のように入力します。

yast -h

3.3.1 個別モジュールの起動

時間節約のため、個別のYaSTモジュールを直接起動できます。モジュールを起動するには、次のように入力します。

yast <module_name>

「yast -l」または「yast --list」と入力して、システムで使用可能になっているすべてのモジュールのリストを表示します。たとえば、「yast lan」と入力して、ネットワークモジュールを起動します。

3.3.2 コマンドラインからのパッケージのインストール

パッケージ名が既知であり、パッケージが有効なインストールリポジトリに用意されている場合は、コマンドラインオプション-iを使用してパッケージをインストールできます。

yast -i <package_name>

または

yast --install <package_name>

package_nameは、1つの短いパッケージ名にするか(たとえば、依存性チェック付きでインストールされるgvim)、またはrpmパッケージへの完全なパスにすることができます(依存性チェックなしでインストールされる)。

YaSTから提供される機能を超える機能を持つコマンドラインベースのソフトウェア管理ユーティリティを必要とする場合は、zypperの使用をご検討ください。この新しいユーティリティは、YaSTパッケージマネージャの基礎でもある同じソフトウェア管理ライブラリを使用します。zypperの基本的使用法については、セクション 4.1, Zypperの使用で説明されています。

3.3.3 YaSTモジュールのコマンドラインパラメータ

スクリプトでYaST機能を使用するため、YaSTでは、個々のモジュールのコマンドラインサポートを用意しています。ただし、すべてのモジュールにコマンドラインサポートがあるわけではありません。モジュールで利用できるオプションを表示するには、次のように入力します。

yast <module_name> help

モジュールにコマンドラインサポートがない場合、モジュールはテキストモードで起動され、次のメッセージが表示されます。

This YaST module does not support the command line interface.