16.0 登録管理

SUSE Linux Enterprise Server 11またはSUSE Linux Enterprise Desktop 11を実行しているコンピュータは、Novell Customer CenterサーバやNUサーバと直接通信せずに、ローカルのSubscription Management Toolサーバに登録してそこからソフトウェアのアップデートをするように設定できます。SMTサーバをクライアントの登録用とローカルアップデートソースとして使用するには、先にネットワーク内にSMTサーバを設定する必要があります。SMTサーバソフトウェアはSUSE Linux Enterprise Serverのアドオンとして配布され、その設定についてはサブスクリプション管理ツールガイドに説明があります。SMTサーバに登録するよう設定するためにクライアントにアドオンをインストールする必要はありません。

SMTサーバにクライアントを登録するには、クライアントにサーバのURLを指定する必要があります。登録時には、クライアントとサーバはHTTPSプロトコルを介して通信するため、クライアントがサーバの証明書を信用していることを確認する必要があります。SMTサーバがデフォルトのサーバ証明書を使用するよう設定されている場合、http://FQDN/smt.crtでHTTPプロトコルを使用することで、SMTでCA証明書を使用できます。この場合、証明書についての不安はなくなり、別の設定が行われていない限り、登録プロセスは自動的にここからCA証明書をダウンロードします。CA証明書が外部の認証局から発行されている場合は、サーバのCA証明書へのパスを入力する必要があります。

メモ: *.novell.comサブドメインへの登録

*.novell.comサブドメインに登録する場合、セキュリティ上の理由で証明書は登録中にはダウンロードされず、証明書の処理が行われません。この場合、別のドメイン名またはIPアドレスを使用します。

この情報を指定してクライアントコンピュータがSMTを使用するように設定する方法は、複数あります。1つめは、必要な情報をブート時にカーネルパラメータを介して指定する方法です。2つめは、AutoYaSTプロファイルを使用してクライアントを設定する方法です。Subscription Management Toolで配布されるスクリプトclientSetup4SMT.shをクライアント上で実行して、特定のSMTサーバへの登録を行えるようにする方法もあります。これらの方法については次のセクションに説明があります。