8.4 サウンドカードの設定

ほとんどのカードは自動的に検出され、適切な値で環境設定が行われます。YaSTでは、自動的に設定できなかったか問題のあるサウンドカードを追加する場合、またはデフォルト設定を変更する場合にハードウェア > サウンドを使用します。また、追加サウンドカードを設定するか、サウンドカードの順序を切り替えることができます。

ヒント: 古いサウンドチップを検出する

コンピュータに旧式のサウンドボードがインストールされていることがわかっている場合で、YaSTによりサウンドボードが見つからないときは、YaSTにより古いチップを検出させます。ポップアップで、[検出する]をクリックします。

YaSTがご使用のサウンドカードを自動検出できない場合は、次の処理を実行します。

  1. [追加]をクリックして、サウンドカードのベンダおよびモデルを選択するダイアログを開きます。必要な情報については、使用中のサウンドカードのマニュアルを参照してください。ALSAによってサポートされるサウンドカードおよびその対応するサウンドモジュールの参照リストについては、/usr/share/doc/packages/alsa/cards.txtおよびhttp://www.alsa-project.org/alsa-doc/を参照してください。

    選択を行い、[次へ]をクリックします。

  2. [サウンドカードの構成]ダイアログでは、最初のセットアップ画面で設定レベルを選択します。

    [簡易自動設定]

    さらに設定処理を続行する必要はありません。またサウンドテストも実行されません。サウンドカードは自動的に設定されます。

    [標準の設定]

    出力ボリュームを調整したり、テスト用サウンドを再生することができます。

    [詳細設定]

    手動ですべての設定をカスタマイズすることができます。

    次へ]をクリックします。

  3. [サウンドカードのボリューム]内で、サウンド設定をテストし、音量の調整を行います。ボリュームを10%程度にして、スピーカーにダメージを与えたり、耳を損傷することがないようにしてください。テストサウンドは、[テスト]をクリックすると聞くことができます。何も聞こえない場合、ボリュームを上げます。[次へ] > [完了]の順に選択して、サウンドの設定を終了します。

サウンドカードの設定を変更する場合は、[サウンド設定]ダイアログで表示されている[カードモデル]を選択し、[編集]をクリックします。サウンドカードをすべて削除するには、[削除]を使用します。

次のいずれかのオプションを手動でカスタマイズする場合は、[その他]ポップアップメニューをクリックします。

Volume...

このダイアログを使ってボリュームの設定を行います。

[Play Test Sound]

このオプションは、サウンドシステムのテストで使用します。

[Start Sequencer](シーケンサの開始)

MIDIファイルを再生する場合、このオプションを選択してください。

[Set as the Primary Card]

サウンドカードの順番を変更する場合は、[Set as Primary Card]をクリックします。インデックス0のサウンドデバイスが、システムやアプリケーションが使用するデフォルトのデバイスになります。

[PulseAudio Configuration...]

システム全体で他のサウンドカードを使用するためにPulseAudioサウンドシステムを無効にする場合は、このダイアログを開きます。

インストールされたすべてのサウンドカードのボリュームと設定は、[完了]をクリックしたときに保存されます。ミキサー設定は/etc/asound.confファイルに保存され、ALSA設定データは、/etc/modprobe.d/soundおよび/etc/sysconfig/hardwareファイルの最後に追加されます。